その他、気になる症状

その他、気になる目の症状でお悩みの方へ

痛みや充血といったはっきりした症状はないものの、「最近、黒い点が見えるようになった」「物がゆがんで見える」など、これまでになかった見え方の変化にお気づきではありませんか？

そのような症状は、加齢による生理的な変化の場合もあれば、網膜の病気など、早期発見が重要な疾患のサインであることもあります。

ここでは、眼科でよく相談される代表的な症状と、その背景に考えられる状態や病気を紹介します。

症状とその特徴	簡単な説明	疑われる主な病気・状態
飛蚊症（ひぶんしょう）・黒い点や虫のようなものが見える・視線を動かすと追いかけてくる・明るい場所で気付きやすい	目の中の硝子体というゼリー状の組織が濁り、その影が網膜に映ることで見えます。多くは加齢によるものですが、網膜剥離の前兆のことも。	後部硝子体剥離、網膜裂孔・網膜剥離
光視症（こうししょう）・視野の端に光が走る・稲妻やカメラのフラッシュのよう・暗い場所で気付きやすい	硝子体が網膜を引っ張ることで、網膜が光として感じてしまう症状。網膜剥離につながるサインの可能性があります。	網膜裂孔・網膜剥離
変視症（へんししょう）・直線が波打って見える・中心が暗く見える・物がゆがんで見える	網膜の中心部「黄斑」に異常が生じると、視覚情報が正しく脳に伝わらず、物がゆがんで見えます。	加齢黄斑変性、黄斑上膜、黄斑円孔
涙目（流涙症）・常に涙がこぼれる・風にあたるとひどくなる・悲しくないのに涙が出る	涙の分泌量が過剰になるか、涙の通り道（涙道）が詰まることで、涙が目からあふれ出てしまう状態です。	鼻涙管閉塞、涙点閉鎖、ドライアイ（反射性）

加齢によるものと決めつけず、以下のような症状に気づいたら、なるべく早く眼科を受診してください。

(1) 次のような症状の有無を確認する

見え方の変化は、生活の質に直接影響します。治療が遅れることで、回復が難しくなる病気も少なくありません。「歳のせい」と自己判断せずに、少しでも気になることがあれば、お気軽に眼科にご相談ください。

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池原正康
院長・眼科ドクター

目の健康は生活の質に直結します。見え方に関するお悩みや不安に、専門的な知見から丁寧にお答えします。

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