まぶしさ
まぶしさ(羞明)でお悩みの方へ:光を不快に感じる原因とは
「まぶしさ」は、通常では問題ないような光を不快に感じたり、痛みを感じたりする症状で、専門的には「羞明(しゅうめい)」と呼ばれます。目の病気によって光に過敏になっているサインかもしれません。
白内障のようにゆっくり進行するものから、角膜炎のように急に症状が現れるものまで、様々な原因が考えられます。
まぶしさを感じる場合に考えられる病気
光が目の中に入る過程で、角膜や水晶体の異常によって光が散乱したり、虹彩の炎症によって光の調節がうまくいかなくなったりすると、まぶしさを感じます。
| 症状とその特徴 | 簡単な説明 | 疑われる主な病気 |
|---|---|---|
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白内障
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目の中のレンズ(水晶体)が濁ることで、光が乱反射し、まぶしさを感じやすくなります。加齢によるものが大半です。 | 白内障 |
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角膜の炎症・傷
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コンタクトレンズの不調や感染症で角膜に炎症や傷がつくと、光に対して非常に敏感になります。 | 角膜炎、角膜びらん |
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ぶどう膜炎(虹彩炎)
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光の量を調節する「虹彩」に炎症が起こると、瞳孔の動きが悪くなり、まぶしさを強く感じるようになります。 | ぶどう膜炎(虹彩炎) |
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ドライアイ
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涙の量が減って目の表面が乾くと、光が正しく屈折せずに乱反射し、まぶしさの原因となることがあります。 | ドライアイ |
特に注意が必要な「まぶしさ」
まぶしさの裏に、視力に影響を与える病気が隠れていることがあります。次のような症状があれば、眼科の受診をお勧めします。
✓ チェックポイント
(1) 次のような症状の有無を確認する
- ✓ 急にまぶしさを感じるようになった
- ✓ 目の痛みや強い充血を伴う
- ✓ 明らかに見え方がおかしい(かすむ、視力低下)
- ✓ 激しい頭痛や吐き気がある
「まぶしさ」は、単なる光の強さの問題だけでなく、目の内部で起きている異常のサインです。日常生活で不便を感じるほどのまぶしさは、放置せずに原因を調べることが、目の健康を守る第一歩です。
