まぶたの腫れ
まぶたの腫れでお悩みの方へ:その腫れ、原因は何でしょう?
「まぶたの腫れ」は、細菌感染による炎症やアレルギー反応、あるいは涙や脂の腺の詰まりなど、様々な原因で起こります。多くは「ものもらい」のように自然に治るものですが、中には注意が必要な病気もあります。
腫れだけでなく、痛み、かゆみ、赤み、熱感などの症状を伴うかどうかが、原因を特定する上で重要になります。
まぶたが腫れる場合に考えられる病気
まぶたのどの部分が、どのように腫れているかによって、考えられる病気は異なります。代表的なものを紹介します。
| 症状とその特徴 | 簡単な説明 | 疑われる主な病気 |
|---|---|---|
|
ものもらい(麦粒腫)
|
まぶたにある汗や脂を出す腺に、細菌が感染して炎症が起こった状態。多くの場合は数日で膿が出て治ります。 | 麦粒腫 |
|
霰粒腫(さんりゅうしゅ)
|
まつげの生え際にある脂の腺(マイボーム腺)が詰まり、肉芽腫という塊ができた状態。炎症を起こすと痛みを伴います。 | 霰粒腫 |
|
アレルギー性結膜炎
|
花粉やハウスダストなどのアレルギー物質によって、結膜やまぶたにアレルギー反応が起こった状態です。 | アレルギー性結膜炎 |
|
眼窩蜂窩織炎(がんかほうかしきえん)
|
目の周りの脂肪組織に細菌が感染し、重い炎症を起こす病気。副鼻腔炎などから波及することがあります。緊急の治療が必要です。 | 眼窩蜂窩織炎 |
このような「まぶたの腫れ」は要注意
ただの「ものもらい」だと思っていても、重い病気が隠れていることがあります。次のような場合は、眼科を受診してください。
✓ チェックポイント
(1) 次のような症状の有無を確認する
- ✓ 腫れがひどく、目が開けにくい
- ✓ 強い痛みや熱を持っている
- ✓ 見え方がおかしい(視力低下、物が二重に見える)
- ✓ 腫れがまぶた全体や目の周りに広がっている
- ✓ 発熱など、全身の症状を伴う
まぶたの腫れは、見た目にも気になる症状です。多くは心配のないものですが、視力に影響を及ぼす病気の可能性もゼロではありません。症状が長引いたり、悪化したりする場合は、自己判断せず眼科に相談しましょう。
