倦怠感
倦怠感(だるさ)でお悩みの方へ:休んでもとれない疲れの原因
「倦怠感」とは、休息をとっても回復しない、心身にわたる「だるさ」や「疲れ」のことを指します。単なる肉体的な疲労とは異なり、気力や集中力の低下を伴うことが多く、日常生活に大きな影響を及ぼします。
この症状は、様々な内科疾患の共通したサインであり、貧血やホルモンの異常、内臓の機能低下、さらには精神的な不調まで、幅広い原因が考えられます。
長引く倦怠感の原因となる主な疾患
「疲れているだけ」と見過ごされがちな倦怠感ですが、その裏には治療が必要な病気が隠れているかもしれません。
| 症状とその特徴 | 簡単な説明 | 疑われる主な病気 |
|---|---|---|
貧血
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血液中のヘモグロビンが減少し、全身に十分な酸素を運べなくなった状態。体が酸欠状態になるため、強い倦怠感が生じます。 | 鉄欠乏性貧血など |
甲状腺の病気
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体の新陳代謝を司る甲状腺ホルモンのバランスが崩れると、エネルギーの産生がうまくいかなくなり、激しい倦怠感の原因となります。 | 甲状腺機能低下症、甲状腺機能亢進症 |
睡眠時無呼吸症候群
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睡眠中に何度も呼吸が止まることで、脳と体が十分に休息できず、日中の強い眠気や倦怠感を引き起こします。 | 睡眠時無呼吸症候群 |
うつ病
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心のエネルギーが枯渇した状態で、精神的な疲労だけでなく、「体がだるくて動けない」といった強い身体的倦怠感を伴います。 | うつ病 |
倦怠感と共に現れたら注意したい症状
倦怠感は様々な病気の初期症状です。以下の症状が伴う場合は、一度詳しい検査をお勧めします。
✓ チェックポイント
(1) 次のような症状の有無を確認する
- ✓ 日常生活に支障が出るほどの強いだるさ
- ✓ 発熱や体重減少を伴う
- ✓ 動悸や息切れ、むくみがある
- ✓ 気分の落ち込みが2週間以上続いている
長引く倦怠感は、心と体が発している重要なサインです。「気力がない」「疲れているだけ」と片付けず、その原因を明らかにすることが、元気な毎日を取り戻すための第一歩となります。
