咳、痰
咳・痰でお悩みの方へ:その症状、正しく理解して対処しませんか?
「咳」は、気道内の異物や分泌物(痰)を体外に排出しようとする体の重要な防御反応です。「痰」は、気道から分泌される粘液で、異物を絡め取って外に出す役割があります。咳や痰は多くの病気で見られる症状ですが、その特徴によって原因となる病気もある程度推測できます。
痰の色(透明、白、黄色、緑、さび色など)や粘り気も、原因を探る上で重要な手がかりとなります。
咳・痰の原因となる主な病気
「咳・痰」の症状が現れる主な病気の中で緊急度の高いもの、特徴的なもの、注意が必要なもの。
| 症状とその特徴 | 簡単な説明 | 疑われる主な病気 |
|---|---|---|
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風邪症候群
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ウイルス感染による鼻や喉の炎症。多くは安静にすることで1週間程度で改善します。 | 風邪症候群、上気道炎 |
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急性気管支炎
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風邪などに続いて気管支に炎症が広がった状態。咳が長引くのが特徴です。 | 急性気管支炎 |
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肺炎
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肺の中で細菌やウイルスが繁殖し、炎症を起こす病気。高齢者や持病のある方は重症化しやすいため注意が必要です。 | 肺炎、マイコプラズマ肺炎 |
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気管支喘息
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アレルギーなどが原因で気道が慢性的に炎症を起こし、狭くなることで発作的に咳が出ます。 | 気管支喘息 |
放置は危険!すぐに受診すべき咳の症状
長引く咳や、以下のような症状を伴う場合は、単なる風邪ではない可能性があります。早めに医療機関を受診しましょう。
✓ チェックポイント
(1) 次のような症状の有無を確認する
- ✓ 呼吸が苦しい、息切れがする
- ✓ 胸に痛みを感じる
- ✓ 痰に血が混じる(血痰)
- ✓ 38℃以上の高熱が続く
- ✓ 咳が3週間以上続いている
- ✓ 横になると咳がひどくなる
- ✓ 顔色や唇の色が悪い
