胸の痛み
胸の痛みでお悩みの方へ:その症状、正しく理解して対処しませんか?
「胸の痛み」は、絶対に軽視してはいけない症状の一つです。原因は、心臓や血管、肺、食道、あるいは筋肉や神経まで様々ですが、中には心筋梗塞など、命に直結する病気が隠れている可能性があるからです。
痛みの特徴(締め付けられる、チクチクするなど)や、伴う症状(息切れ、冷や汗など)が、原因を特定する重要な手がかりになります。
胸の痛みを引き起こす主な病気
胸の痛みは、心臓や大動脈の病気など、命に直結するものが含まれているため特に注意が必要です。痛みの特徴や伴う症状から、原因を探ります。
| 症状とその特徴 | 簡単な説明 | 疑われる主な病気 |
|---|---|---|
心筋梗塞・狭心症
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心臓の血管(冠動脈)が狭くなったり詰まったりして、心筋に血液が不足する状態。緊急対応が必要です。 | 心筋梗塞、狭心症 |
急性大動脈解離
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心臓から出る最も太い血管(大動脈)の壁が裂ける病気。死亡率が非常に高く、一刻を争います。 | 急性大動脈解離 |
逆流性食道炎
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胃酸が食道に逆流して炎症を起こす病気。心臓の病気と間違われることもあります。 | 逆流性食道炎 |
肋間神経痛
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肋骨に沿って走る神経が、帯状疱疹や筋肉の緊張などで刺激されて起こります。 | 肋間神経痛、肋軟骨炎 |
命に関わる危険な胸痛のサイン
以下のような特徴を持つ胸の痛みは、命に関わる病気のサインです。絶対に我慢せず、すぐに救急車を呼んでください。
✓ チェックポイント
(1) 次のような症状の有無を確認する
- ✓ 突然始まった、締め付けられるような激痛
- ✓ 引き裂かれるような痛み
- ✓ 痛みが5分以上続く
- ✓ 肩、腕、顎、背中などに痛みが広がる
- ✓ 息苦しさ、冷や汗、吐き気を伴う
- ✓ 意識が遠のく感じがする
胸の痛みは、様子を見てはいけない症状の代表です。特に、突然の激痛や圧迫感、息苦しさなどを伴う場合は、心筋梗塞や大動脈解離の可能性があります。我慢したり自分で判断したりせず、すぐに救急車を要請してください。
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