食欲不振

食欲不振でお悩みの方へ：食べたくないのは、なぜ？

「食欲不振」とは、食べたいという気持ちが湧かない、または、すぐに満腹になってしまい、十分な量の食事がとれない状態を指します。精神的なストレスや夏の暑さなどで一時的に起こることもありますが、長引く場合は注意が必要です。

体に必要な栄養が不足すると、体力や免疫力の低下につながります。食欲不振は、消化器系の病気だけでなく、様々な内科疾患や精神的な問題のサインであることもあります。

「食べたくない」という感覚の裏には、体の不調や心の疲れが隠れていることがあります。代表的な原因を紹介します。

症状とその特徴	簡単な説明	疑われる主な病気・状態
消化器系の病気・胃もたれ、胸やけ・吐き気、腹痛・食べると症状が悪化	胃や腸に炎症や潰瘍があると、消化機能が低下し、不快感から食欲がなくなります。	慢性胃炎、胃潰瘍、逆流性食道炎、機能性ディスペプシア
精神的ストレス・うつ病・何を食べても美味しくない・気分の落ち込み、不眠・興味や関心の低下	強いストレスやうつ状態は、自律神経のバランスを乱し、脳の食欲中枢の働きを低下させます。	うつ病、不安障害、ストレス反応
全身性の病気・発熱、倦怠感・体重減少・体のむくみ	肝臓や腎臓の機能低下、甲状腺の病気、あるいは悪性腫瘍などが原因で、体全体の調子が悪くなり食欲が低下します。	肝炎、腎不全、甲状腺機能低下症、悪性腫瘍など
薬剤の副作用・薬を飲み始めてから食欲がない・吐き気、胃の不快感	痛み止めや抗生物質、抗がん剤など、多くの薬で副作用として食欲不振がみられます。	薬剤性食欲不振

一時的な食欲不振は誰にでもありますが、以下の状態が続く場合は内科の受診をお勧めします。

(1) 次のような症状の有無を確認する

食欲は健康のバロメーターです。「食べたくない」という気持ちの裏には、心や体が発するSOSが隠されています。長引く食欲不振は、栄養状態の悪化にもつながりますので、軽く考えずにご相談ください。

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