梅雨入り直前に体調を崩す人、増えてます|気圧・湿度と“自律神経”の関係
梅雨入り前の今、体の不調を訴える方が増えています
静岡市内でも、「頭が重い」「朝がつらい」「だるさが続く」といった不調を訴える方が、ここ数日で目立ってきました。
特に原因となる明確な病気が見つからない場合、その背景にあるのが“気象病(天気痛)”です。
これは医学的には、自律神経系の乱れが関与した身体症状のひとつとされています。
気圧・湿度の変化が、自律神経に及ぼすメカニズム
自律神経は、呼吸・体温・血圧・消化などを24時間自動で調整する“身体のコントロール中枢”です。
特に気圧の急低下や湿度の上昇は、内耳の前庭神経系を刺激し、交感神経を過剰に優位にさせることがあります。
その結果、血管の収縮(頭痛や冷え)、筋緊張の上昇(肩こりや関節痛)、ホルモンバランスの乱れ(睡眠障害や情緒不安)といったさまざまな症状が現れます。
“気象病”として現れる代表的な症状
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頭痛(片頭痛型・緊張型の両方が増える傾向)
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倦怠感、朝のだるさ、睡眠の質の低下
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めまい、ふらつき、耳閉感
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関節・筋肉の違和感、古傷の痛みの再発
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イライラ、不安感、集中力の低下
もともと自律神経の調整が不安定な方(女性・更年期・気圧の影響を受けやすい体質の方)は特に要注意です。
“天気に振り回されない体”をつくるには?
ポイントは「交感神経と副交感神経の切り替えをうまく行える体」に整えることです。
これには以下のような日常の心がけが有効です。
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起床・就寝時間を固定し、体内時計を整える
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1日15分以上の軽い運動(散歩・ストレッチなど)を継続
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ぬるめのお風呂で副交感神経を優位にする
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朝は日光を浴びて、セロトニンの分泌を促進
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カフェイン・アルコールの摂取を過剰にしない
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体を冷やさない(特に首・お腹まわり)
いずれも、医学的に自律神経の安定に寄与するとされる方法です。
気象病と思っていたら、別の病気だった例も
「天気のせいかも」と思って放置していたら、実は以下のような病気だったというケースもあります。
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甲状腺機能低下症(だるさ・むくみ・気分の落ち込み)
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鉄欠乏性貧血(倦怠感・動悸・集中力低下)
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高血圧・低血圧(気圧変動で症状が悪化)
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片頭痛(市販薬では治まらない持続的な頭痛)
症状が数日以上続く、あるいは日常生活に支障をきたすレベルであれば、「念のため」でも医療機関を受診する価値があります。
静岡ひかり医院では、“なんとなく不調”にも対応しています
当院では、自律神経の乱れを疑う体調不良にも丁寧に対応しています。
気象変化による症状なのか、他の疾患が背景にあるのかを見極めた上で、血液検査や必要に応じた治療をご提案します。
「様子を見るしかないのかな」と感じる段階での相談でも問題ありません。
初診もLINE予約OK、オンライン診療にも対応
静岡ひかり医院では、LINEから初診の方も簡単に予約が可能です。
また、外出が難しい場合や忙しい方にはオンライン診療もご利用いただけます。
「この不調、気象のせい?」「気のせいではないかも…」と思ったら、早めのご相談をおすすめします。
監修医師
荻野 修平(内科担当医/静岡ひかり医院)
専門は生活習慣病全般、予防医療、一般内科。
「不調の原因がわからずに困っている方に、医療的な視点から寄り添うこと」をモットーに診療を行っています。
気象病や自律神経の乱れによる不調、検査では異常が出にくい不定愁訴にも丁寧に対応し、必要に応じて生活改善のアドバイスや薬物療法もご提案しています。
些細なことでも相談しやすい、身近なかかりつけ医を目指しています。
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