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『やる気が出ない』は病気のサイン?内科医が教える冬に向けた体と心のエネルギーチャージ法

[2025.10.11]

執筆・監修:荻野 修平(医師)

専門分野:予防医学、栄養学、内科全般

 

 

その『無気力』、季節の不調と病気のサイン

涼しくなり、日照時間が短くなってきたこの季節、「なんだか気分が晴れない」「仕事や家事に集中できない」「とにかくやる気が出ない」といった不調を感じていませんか?

これは、単なる「五月病」ならぬ「秋の不調」として片付けられがちですが、その裏には、体のエネルギー不足や病気のサインが潜んでいる可能性があります。

今回は、内科医の視点から、「やる気が出ない」という症状が示す体のSOSと、寒い冬に向けて体と心を整えるための具体的なエネルギーチャージ法を解説します。

 

内科医が語る!「やる気」を奪う2つの医学的要因

意欲の低下は、精神的な問題だけでなく、体の内部メカニズムが大きく関わっています。

 

1.日照時間減少によるセロトニン不足:
    • 幸せホルモンと呼ばれるセロトニンは、日光を浴びることで分泌が促されます。秋になり日照時間が減少すると、セロトニンが不足しやすくなり、気分の落ち込みや意欲の低下、過食といった症状を引き起こします。

 

2.甲状腺機能の異常・貧血:
    • 慢性的な疲労や無気力の裏には、内科的な病気が潜んでいることがあります。特に甲状腺ホルモンの機能低下や、鉄欠乏性貧血は、全身の代謝や酸素運搬能力を低下させるため、強い無気力感や倦怠感の原因となります。

    • 長引く無気力は自己判断せず、一度血液検査で体の状態を確認することが重要です。

 

予防医学!冬を元気に迎えるためのエネルギーチャージ法

「やる気」と「活力」を取り戻すために、予防医学と栄養学に基づいた具体的な習慣を取り入れましょう。

1.「幸せホルモン」を増やす食事:

 

2.軽い運動で自律神経を整える:
    • ポイント: 寒くなる前に、ウォーキングやストレッチなど軽めの運動を習慣にしましょう。体を動かすことは血行を促進し、自律神経のバランスを整え、意欲の回復に繋がります。

 

3.質の高い睡眠を確保する:

 

静岡ひかり医院からのメッセージ

「やる気が出ない」という不調は、単なる気の持ちようではありません。体のSOSを無視せず、適切な内科的なアプローチで根本原因を探り、冬に向けて心と体のエネルギーを満タンにしましょう。

 


【免責事項】

このブログ記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の症状の診断や治療を代替するものではありません。ご自身の体調に不安がある場合は、必ず医療機関を受診し、医師の指示に従ってください。

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