【健診異常のホントの話】血糖値が高い…それって糖尿病?まだ大丈夫?まず知っておきたいこと
健診で「血糖値が高い」と言われたけど…
健康診断の結果に「空腹時血糖が高い」「HbA1cが高め」なんて書いてあると、
ちょっと気になるけれど、「症状もないし」「まだ大丈夫でしょ」とそのままにしていませんか?
実は、血糖値の異常は“体調が悪くなる前”に現れるサインです。
気づいた時に見直すことで、将来の病気を防ぐことができる大切なポイントなんです。
血糖値とHbA1c、それぞれが伝えていること
健診でよく出てくるこの2つ、意味が違うってご存じですか?
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空腹時血糖は「その時の血糖値」
→ 食事や体調に左右されやすく、一時的に上がることもあります。 -
**HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)**は「過去1〜2ヶ月の平均血糖」
→ 一時的な変化ではなく、日常的に高血糖が続いているかがわかります。
HbA1cが6.0%以上の方は、“糖尿病予備軍”または“糖尿病の入り口”の可能性もあります。
放っておくとどうなるの?
血糖値が高い状態を放置すると、いろいろな不調につながっていきます。
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視力が落ちる(糖尿病性網膜症)
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足がしびれる(神経障害)
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腎臓が悪くなる(腎症)
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動脈硬化が進んで、心筋梗塞や脳卒中のリスクも
怖いのは、症状が出た頃にはかなり進んでしまっていること。
だからこそ、「ちょっと高いかも?」の段階でチェックしておくことが大事なんです。
どんな生活を心がけたらいい?
いきなり全部を変える必要はありません。
まずは、“血糖値が上がりにくい生活”を意識するところから始めてみてください。
食事のコツ
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ごはんやパンは、できれば“白”より“茶色”(雑穀や玄米)
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野菜を先に食べて、血糖値の上昇をゆるやかに
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ジュースや甘いお菓子は“週に◯回まで”などのルールを
日常の工夫
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毎日少しでも体を動かす(10分でもOK)
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睡眠不足やストレスも、血糖値に影響します
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“無理なく続けられること”を選ぶのがコツです
静岡ひかり医院では、こんなサポートをしています
「糖尿病です」と診断される前の“予防の段階”で、できることはたくさんあります。
当院では、こんな方に向けた対応をしています:
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健診結果を見ながら、血糖値やHbA1cの意味をわかりやすく説明
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必要に応じて再検査や血液チェック
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食事や生活習慣のアドバイス(必要があれば栄養士との相談も)
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合併症予防のための眼底検査(眼科併設)
一度、相談だけでもしてみませんか?
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HbA1cが6.0%以上だった
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毎年“血糖値が高い”と書かれているけど何もしていない
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家族に糖尿病の人がいて、自分も気になる
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健診でちょっと引っかかったけど、どうしたらいいかわからない
ひとつでも当てはまった方、まずは一度ご相談ください。
検査が必要かどうか、生活で見直せることはあるか――
そんな小さな疑問からで大丈夫です。
まとめ|“まだ病気じゃない今”なら間に合います
「まだ大丈夫」と思っているうちに、取り返しがつかないことになってしまうケースを、私たちはたくさん見てきました。
でも逆に、“ちょっと気になった”段階で動けた方は、病気になる前に改善できることがほとんどです。
今なら間に合います。
静岡ひかり医院では、あなたの生活に合わせた無理のない対策をご提案します。
医師紹介
静岡ひかり医院 内科担当医師 荻野修平
生活習慣病や栄養相談、オンライン診療にも力を入れています。
「病院に行くほどではないけれど気になる…」という段階から、気軽にご相談いただけます。
日々の体調や生活習慣に関するちょっとした不安も、早めに対応することで大きな病気の予防につながります。オンライン診療にも対応しておりますので、遠方の方もご自宅からご相談・ご予約いただけます。