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【健診異常のホントの話】AST・ALTが高いってどういうこと?放置すると脂肪肝や肝臓病のリスクも

[2025.04.19]

肝機能の数値が高い、と言われたことはありませんか?

健康診断で「ASTが高いですね」「ALTがちょっと上がっています」と言われても、
「お酒そんなに飲まないし」「特に症状ないし大丈夫かな」と、そのままにしてしまっていませんか?

実はこの“肝機能の数値”、生活習慣や内臓脂肪と深く関係している重要な指標です。
今は症状がなくても、放っておくと脂肪肝や肝炎、将来的には肝硬変につながることもあります。

 

AST・ALTとは?肝臓からの静かなサイン

AST(GOT)とALT(GPT)は、どちらも肝臓の細胞がダメージを受けたときに血液中に漏れ出る酵素です。
つまり、この数値が高いということは、肝臓に負担がかかっている可能性を示しています。

 

項目 基準値 高くなる原因
AST 10〜40 U/L 飲酒、肝炎、筋肉の炎症など
ALT 5〜45 U/L 脂肪肝、肝炎、肥満、糖尿病

特にALTが高い場合、脂肪肝や生活習慣の影響による慢性的な肝機能障害が疑われます。

 

脂肪肝って何?放置しちゃいけないの?

脂肪肝とは、肝臓に脂肪がたまりすぎてしまう状態です。
原因は「お酒の飲みすぎ」だけではありません。

  • 食べすぎ(特に糖質・脂質中心の食事)

  • 運動不足

  • 肥満体型

  • 糖尿病・高脂血症などの生活習慣病

→ こうした習慣が重なると、**「非アルコール性脂肪肝(NAFLD)」**という状態になり、
放置すれば肝硬変や肝がんへ進行することもあります。

脂肪肝は“沈黙の臓器”である肝臓からの、数少ないSOSです。

 

肝臓を守る生活習慣、できていますか?

肝機能を守るために、今すぐできることはたくさんあります。

 

食事
  • 糖質(白米・パン・ジュース)を控えめに

  • お肉ばかりでなく、野菜・魚・きのこ・海藻もバランスよく

  • アルコールは「休肝日」を週に2〜3日は確保

  •  
生活習慣
  • 階段を使う・散歩をするなど、軽い運動を習慣に

  • 睡眠とストレスのケアも、肝機能に密接に関係しています

 

静岡ひかり医院ではこんな対応をしています

当院では、健診でAST/ALTの異常を指摘された方に対して:

  • 血液検査の再確認(γ-GTPや脂質、糖尿の検査も含めて)

  • 肝機能異常の原因を総合的にチェック

  • 必要であれば腹部エコー検査など他院に紹介

  • 食事や生活の見直しに関するアドバイスも丁寧に対応

「様子見で大丈夫」と思わず、一度きちんと確認することが、将来の病気を防ぐ第一歩です。

 

こんな方はご相談ください

  • ALTまたはASTが基準を超えていた

  • 脂肪肝と指摘されたことがある

  • 健診結果を見ても、何をしたらいいのかよくわからない

  • 数年前から肝機能が少しずつ悪くなってきている気がする

 

まとめ|肝臓は沈黙していても、結果は静かに現れます

肝臓は“沈黙の臓器”と呼ばれます。
症状がないからと放置しがちですが、健診での数値はしっかりとした警告でもあります。

静岡ひかり医院では、数値の見方だけでなく、生活や体質まで一緒に見直せるようお手伝いしています。
ご自身の体に向き合うタイミングとして、ぜひご活用ください。

 

医師紹介


静岡ひかり医院 内科担当医師 荻野修平


生活習慣病や栄養相談、オンライン診療にも力を入れています
「病院に行くほどではないけれど気になる…」という段階から、気軽にご相談いただけます。

日々の体調や生活習慣に関するちょっとした不安も、早めに対応することで大きな病気の予防につながります。オンライン診療にも対応しておりますので、遠方の方もご自宅からご相談・ご予約いただけます。

 

 

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