【甘いものをやめられないのは“脳の栄養不足”?春に増える“糖依存”の落とし穴】
つい甘いものに手が伸びる…それ、“脳”からのSOSかもしれません
「イライラすると甘いものが欲しくなる」
「お菓子をやめたいのに、つい食べてしまう」
「仕事の合間に甘い飲み物が手放せない」
こうした“甘いものがやめられない状態”は、意志の弱さではなく、体と脳のメカニズムによる“糖依存”の可能性があります。
特に春は、寒暖差・ストレス・新生活の不安などが重なり、自律神経やホルモンバランスが乱れやすい季節。
その結果、脳が“エネルギー不足”と錯覚し、糖を強く欲する状態に陥りやすくなります。
糖依存とは?脳と血糖の深い関係
私たちの脳は、エネルギー源として主に“ブドウ糖”を使用します。
しかし、偏った食生活やストレスで血糖のコントロールが乱れると、
脳がエネルギー不足と判断し、強く糖を求めるようになるのです。
この状態が続くと…
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甘いものを食べた瞬間はスッキリするがすぐまた欲しくなる
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食後すぐに眠気がくる
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空腹になるとイライラや集中力低下が起きる
これらはすべて、血糖値スパイクと糖依存の典型的なサインです。
なぜ春に“糖依存”が増えるのか?
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気温差による自律神経の乱れ
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新生活・年度初めのストレス
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環境の変化で生活リズムが崩れる
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睡眠不足や疲労感の蓄積
こうした要因が重なることで、脳が“すぐにエネルギーになる糖”を欲する状態が生まれやすくなります。
糖依存が招く“静かな健康リスク”
甘いものを摂ることで一時的に安心感を得ても、
血糖値の急上昇→インスリンの過剰分泌→血糖値の急降下を繰り返すと…
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肥満(特に内臓脂肪)
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高血糖、糖尿病リスクの上昇
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血管へのダメージ(動脈硬化、心疾患)
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ホルモンバランスの乱れ(PMSの悪化など)
など、生活習慣病や自律神経系のトラブルにつながる恐れもあります。
甘いものを“自然に減らす”ための3つの習慣
1. 食事の間隔を空けすぎない
空腹時間が長くなると、血糖値が急激に上下しやすくなります。
1日3食を一定の時間に摂ることが大切です。
2. 間食は“低GI食品”に置き換える
→ ナッツ類、無糖ヨーグルト、ゆで卵など
血糖値の急上昇を防ぎ、満足感も得られます。
3. ビタミンB群とたんぱく質をしっかり摂る
脳の代謝を助ける栄養素が不足すると、エネルギー不足を感じやすくなります。
→ 納豆・卵・鶏肉・玄米・大豆製品などがおすすめです。
静岡市で生活習慣病や食生活の相談をご希望の方へ
「甘いものがやめられない」「健康診断の結果が気になる」
そんな方は、糖依存や血糖値の乱れが隠れている可能性があります。
当院では、栄養状態や生活習慣のチェック・必要に応じた血液検査・生活アドバイスを行っています。
必要かどうかは診察で判断いたします。
医師紹介
静岡ひかり医院 内科担当医師 荻野修平
生活習慣病や栄養相談、オンライン診療にも力を入れています。
「病院に行くほどではないけれど気になる…」という段階から、気軽にご相談いただけます。
日々の体調や生活習慣に関するちょっとした不安も、早めに対応することで大きな病気の予防につながります。オンライン診療にも対応しておりますので、遠方の方もご自宅からご相談・ご予約いただけます。