【花粉症と間違えやすい!春に流行するウイルス性結膜炎の見分け方】
花粉症の季節に増える“目の不調”…でも実は感染症かも?
「目がかゆい」「涙が止まらない」「まぶたが赤く腫れている」
この時期に多いこれらの症状、多くの方は花粉症によるアレルギー性結膜炎だと思いがちです。
しかし、春に流行するのは花粉症だけではありません。
感染力の強い“ウイルス性結膜炎”も同時期に増加しており、症状が似ているために見落とされやすくなっています。
放置すると感染拡大のリスクがあるため、早期の見極めと対応が必要です。
ウイルス性結膜炎とは?
ウイルス性結膜炎は、アデノウイルスなどによる感染性の結膜炎で、
「はやり目」として学校や職場での集団感染の原因にもなります。
代表的なものには以下があります:
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流行性角結膜炎(アデノウイルス8型など)
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咽頭結膜熱(いわゆるプール熱)
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急性出血性結膜炎(エンテロウイルスなど)
春〜初夏にかけて特に流行しやすく、自己判断での放置は禁物です。
花粉症とウイルス性結膜炎の見分け方
どちらも「目のかゆみ」「充血」「涙が出る」などの共通点がありますが、
以下のような違いがあるため注意して観察することが大切です。
【花粉症の特徴】
・両目に同時に症状が出る
・透明でさらさらした目やに
・くしゃみや鼻水など他のアレルギー症状も伴う
・かゆみが主な症状で、痛みは少ない
【ウイルス性結膜炎の特徴】
・片目から始まり、数日後にもう片方にも感染することが多い
・白〜黄色で粘り気のある目やにが出る
・目の痛み・異物感・まぶしさが強い
・咽頭痛や発熱を伴うこともある
・感染力が非常に強く、人にうつすリスクが高い
ウイルス性結膜炎の予防と対策
ウイルス性結膜炎は、以下のような対策で感染拡大を防ぐことができます:
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手洗い・手指消毒をこまめに行う
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目をこすらない・触らないように意識する
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タオル・枕・洗面用具の共有を避ける
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目薬の使い回しはNG
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感染の疑いがある場合は、登園・登校・出勤を控える
こんなときは眼科を受診しましょう
以下のような症状がある場合は、ウイルス性結膜炎の可能性もあるため、早めに眼科での診察をおすすめします。
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片目だけに強い充血が出て、数日後にもう片方にも症状が出た
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ドロッとした目やにが大量に出る
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目のゴロゴロ感やまぶしさが強い
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発熱やのどの痛みを伴う
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周囲に似た症状の人がいる(感染の可能性)
静岡市で目のかゆみや充血が続く方へ
「花粉症だと思っていたら、なかなか治らない」
「かゆみだけじゃなく、目が痛くなってきた」
そんなときは、感染症の可能性も含めて診察で確認することが大切です。
当院では、アレルギー性結膜炎とウイルス性結膜炎の見分け、必要な検査や治療の対応が可能です。
感染症と判断された場合は、適切な指導や書類対応も行っております。
お悩みの際は一度、ご連絡いただければと思います。
医師紹介
静岡ひかり医院 院長・眼科担当 池原正康
目の違和感や不調は、症状が軽いうちの受診がとても大切です。
「これって受診するべきかな?」と迷うときでも、お気軽にご相談ください。
当院では、目のトラブル全般に幅広く対応しています。
静岡市で眼科の受診をご検討の方は、下のボタンからLINEでご予約いただけます。