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その喉のイガイガ、危険信号!内科医が教える『秋の乾燥』で免疫力が急降下する理由

[2025.10.07]

執筆・監修:荻野 修平(医師)

専門分野:予防医学、栄養学、内科全般

 

 

「秋の乾燥」はなぜ危険?見過ごされがちな体のサイン

朝晩の冷え込みが始まり、空気が乾燥し始める秋。「喉のイガイガ」「鼻の乾燥」を感じていませんか?

この「乾燥」は、単なる不快感ではなく、体にとっての危険信号です。なぜなら、体内で最初の免疫防衛ラインである「粘膜バリア」が、乾燥によって破壊され、免疫力が急降下するからです。

今回は、内科医の視点から、秋の乾燥が免疫にもたらすメカニズムと、日々の生活でできる具体的な対策を解説します。

 

内科医が解説!粘膜バリアが破壊されるメカニズム

私たちの喉や鼻の粘膜には、「線毛」という細かい毛と、それを覆う粘液があります。これがウイルスや細菌を絡め取り、体外へ排出する重要なバリアです。

  1. 乾燥による線毛の動きの停止:

    • 湿度が低下すると、粘膜が乾燥し、線毛の動きが鈍くなります。線毛の動きが止まると、ウイルスを排出できず、そのまま体内に侵入しやすくなります。

  2. 免疫物質の減少:

    • 粘液に含まれるIgAなどの免疫物質が減少し、バリア機能が低下します。これにより、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなるのです。

 

予防医学が教える!最強の「粘膜バリア」を作る3つの習慣

乾燥に打ち勝ち、免疫力を維持するためには、内側からの対策が不可欠です。

  1. 「内側から潤す」水分と栄養補給:

    • ポイント: 冷たい水ではなく、常温の飲み物や温かいお茶をこまめに飲みましょう。粘膜の生成を助けるビタミンA(緑黄色野菜、レバー)や、免疫細胞をサポートするビタミンCを意識的に摂ることが重要です。

  2. 適切な湿度管理:

    • ポイント: 室内湿度は50〜60%を目安に保ちましょう。特に寝室の乾燥を防ぐことが、就寝中の粘膜保護に直結します。

  3. 質の良い睡眠と自律神経の安定:

 

静岡ひかり医院からのメッセージ

 

喉のイガイガは、冬の感染症シーズン到来への警告かもしれません。早めの対策が、ご自身とご家族の健康を守ることに繋がります。

もし、長引く喉の不調や咳でお悩みでしたら、自己判断せずにご相談ください。

 

静岡ひかり医院について

 

静岡ひかり医院は、内科医が生活習慣病の予防と管理を、眼科専門医が目の健康をサポートするクリニックです。

 

簡単にLINEからご予約いただけますので、ご利用ください。↓

 

【参考資料】

日本環境感染学会「咳エチケットの啓発」:https://www.kankyokansen.org/modules/publication/index.php?content_id=14


【免責事項】 このブログ記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の症状の診断や治療を代替するものではありません。ご自身の体調に不安がある場合は、必ず医療機関を受診し、医師の指示に従ってください。

 

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