寝る前のスマホが自律神経を破壊?内科医が教える『デジタル疲れ』の予防法
執筆・監修:荻野 修平(医師)
専門分野:予防医学、栄養学、内科全般
「デジタル疲れ」は万病のもと
「夜中に目が覚める」「朝からだるい」「目の奥が重い」。これらの不調は、単なる寝不足ではなく、寝る前のスマートフォンやPCの使いすぎによる「デジタル疲れ」が原因かもしれません。
寝る前に浴びる光と情報が、あなたの自律神経と睡眠の質を破壊し、様々な体調不良を引き起こしているのです。今回は、内科医の視点から、デジタル疲れが体に与えるメカ悪影響と、その予防法を解説します。
内科医が語る!自律神経破壊のメカニズム
デジタル疲れが自律神経を乱すメカニズムは明確です。
1.ブルーライトによる交感神経の刺激:
-
-
スマホやPCが発するブルーライトは、太陽光と同じ波長を持ちます。これを夜間に浴びると、脳は「まだ昼間だ」と錯覚し、体を休息モードに導くメラトニンの分泌が抑制されます。
-
その結果、活動を司る交感神経が優位な状態が続き、寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなったりします。
-
2.情報の過負荷による脳の興奮:
-
-
SNSやニュースなど、次々に流れてくる情報を寝る前に処理することで、脳が興奮状態になり、リラックスを促す副交感神経が優位になりにくい状態が作られます。
-
▶自律神経と不調の関係はこちら: 「疲れが取れないのは気のせいじゃない。内科医が教える『秋バテ』の正体と自律神経の整え方」
-
予防医学!デジタル疲れを解消する3つの習慣
質の良い睡眠は、健康の基盤です。以下の習慣で自律神経を整えましょう。
1.寝る1時間前の「デジタル断食」:
-
-
ポイント: 就寝の1時間前には、スマホ、PC、テレビの使用をやめましょう。この時間を読書やストレッチなど、リラックスできるアナログな活動に充てることで、副交感神経を優位に導きます。
-
2.睡眠をサポートする栄養補給:
-
-
ポイント: メラトニンの原料となるトリプトファン(乳製品、大豆製品、ナッツ類)や、自律神経の働きを助けるマグネシウムを積極的に摂りましょう。
-
▶栄養補給の重要性はこちら: 「食欲の秋、食べすぎ注意!内科医が教える『隠れ肥満』の危険性と予防法」
-
3.内科と眼科の定期チェック:
-
-
ポイント: 眼精疲労や目の乾燥は、自律神経の乱れと連動していることがあります。目の不調が続く場合は、内科と眼科の両面からチェックを受けることが有効です。
-
▶内科と眼科の連携メリットはこちら: 「内科と眼科が連携するメリットとは?専門医が解説する全身と目の健康」
-
静岡ひかり医院からのメッセージ
「ただの目の疲れ」と放置せず、体の内側からケアすることが、健やかな毎日を送るための秘訣です。
もし、長引く不調や睡眠の悩みでお困りでしたら、ご相談ください。
