朝までぐっすり眠れないのはなぜ?内科医が教える『夜間覚醒』と冬の血圧の裏側
執筆・監修:荻野 修平(医師)
専門分野:予防医学、栄養学、内科全般
「夜中に目が覚める」のは冬の寒さが原因かも
「夜中に何度も目が覚める」「一度覚めると、なかなか寝付けない」。 本格的な冬を目前に控え、夜間の「夜間覚醒」に悩む方が増えています。多くの人は「年のせい」や「ストレス」と考えがちですが、実はその原因は、冬の寒さが引き起こす血圧や自律神経の変動かもしれません。
今回は、内科医の視点から、冬に夜間覚醒が起こりやすい医学的なメカニズムと、朝までぐっすり眠るための具体的な対策を解説します。
内科医が語る!夜間覚醒と血圧の意外な関係
冬の寒さや冷えは、睡眠中に以下のメカニズムであなたの眠りを妨げます。
1.寒さによる「血圧サージ」:
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寒い寝室や、布団から出た際の急激な温度変化により、体が熱を逃がさないように血管が収縮します。これにより血圧が急上昇(血圧サージ)し、脳が覚醒状態になりやすくなります。
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▶︎血圧急上昇の危険性はこちら: 「寒い朝に心臓発作リスクが急増!内科医が教える『冬の血圧急上昇』を防ぐ習慣」
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2.自律神経の乱れと睡眠の質の低下:
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寒さを感じながら寝ると、体は緊張状態となり、リラックスを促す副交感神経が優位になりにくい状態が続きます。その結果、眠りが浅くなり、わずかな刺激で目が覚める「夜間覚醒」につながります。
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3.夜間頻尿の悪化:
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寒い季節は、体が熱を保とうと末梢の血管を収縮させるため、血液が体幹に戻り、尿量が増加しやすくなります。これが夜間頻尿を招き、睡眠を中断させます。
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予防医学!朝までぐっすり眠る3つの習慣
質の高い睡眠は、血圧と自律神経を整える最高の予防医学です。
1.寝室と布団の「温度管理」:
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ポイント: 寒い寝室は、血圧を上げる最大の原因です。寝室の温度を18℃以上に保ち、パジャマや寝具で首元や足元をしっかり温めましょう。
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2.寝る前の「カフェイン・アルコール」を断つ:
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ポイント: カフェインは交感神経を刺激し、アルコールは一時的に寝つきを良くしますが、睡眠後半の覚醒を促します。就寝前の摂取は避けましょう。
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▶飲酒と健康の関係はこちら: 「「少量の飲酒は健康に良い」は間違い?内科医が教える最新の飲酒ガイドライン」
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3.夕食後の軽いストレッチ:
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ポイント: 就寝前に軽いストレッチを行い、硬くなった筋肉と緊張した自律神経をほぐしましょう。ぬるめのお風呂に浸かることも有効です。
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静岡ひかり医院からのメッセージ

「朝までぐっすり眠れない」という悩みは、冬の健康リスクと直結しています。質の高い睡眠を取り戻すことが、高血圧や心臓病を予防する第一歩です。
もし、長引く不眠や夜間覚醒でお悩みでしたら、自己判断せずにご相談ください。
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【参考資料】
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厚生労働省「e-ヘルスネット:睡眠と生活習慣病」:https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/sleep/h-02-004.html
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日本高血圧学会「家庭血圧測定のすすめ」:http://www.jpnsh.jp/general/general_4.html
【免責事項】
このブログ記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の症状の診断や治療を代替するものではありません。ご自身の体調に不安がある場合は、必ず医療機関を受診し、医師の指示に従ってください。
