「息が吸いづらい」「急に不安になる」…それ、“真夏の過換気症候群”かも?
暑さで息苦しい…でも、ただの熱中症じゃないかもしれません
「急に息が苦しくなった」「なんだか呼吸が浅い気がする」
「動悸がして落ち着かない」「このまま倒れるかも…」
こうした症状が、今の時期、静岡市内でも増えています。
熱中症や風邪を疑われることも多いですが、
実はそれ、「過換気症候群」や「自律神経の過緊張」かもしれません。
過換気症候群とは?呼吸が浅く・早くなりすぎる状態
過換気症候群(かかんきしょうこうぐん)は、
強いストレスや不安、または自律神経の乱れによって呼吸が過剰になってしまう状態です。
呼吸が浅く・速くなり、以下のような症状を引き起こします:
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息が吸いにくい・胸が苦しい
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手足のしびれ・めまい・口のまわりのしびれ
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動悸・冷や汗・吐き気
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強い不安感・パニック感
この状態は、医学的には生命の危機には至らないことがほとんどですが、
症状が強烈で“死ぬのでは”と感じる人も少なくありません。
なぜ“夏”に多いのか?現代型ストレスと暑さが重なる今
✅ 自律神経のオーバーヒート
夏は気温と湿度の変化により、体温調節のために自律神経がフル稼働します。
この働きすぎが、交感神経の過緊張(興奮状態)を引き起こし、
呼吸や心拍が過敏になりやすくなります。
✅ マスク・空調・外気のギャップ
マスク内の湿度・温度、冷房の冷えすぎ、外気の暑さなど、
呼吸に関わる環境刺激が多すぎるのも今の特徴です。
✅ 現代の“情報疲れ”と心の負担
SNSやニュースなどの情報過多も、無自覚なストレス負荷を蓄積させ、
脳や神経が「休めない状態」に追い込まれやすくなっています。
過換気と熱中症・呼吸器疾患との見分けは?
過換気症候群と似た症状を持つ病気には、以下があります:
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熱中症(脱水・意識障害・発熱を伴う)
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喘息やCOPD(呼吸音や咳、痰がある)
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心疾患(圧迫感・胸の痛み・持続性がある)
いずれも自己判断が難しく、初期症状が重なるため、
「おかしいな」と思ったときは、まず内科で相談するのが安全です。
息苦しいときの対処法|まず“呼吸をゆっくり戻す”意識を
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静かな場所で座る or 横になる
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腹式呼吸(お腹をふくらませるように)を意識する
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吸うより“吐く”に集中(4秒吸って6秒吐く)
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周囲に安心できる人がいれば話す(安心が副交感神経を刺激)
※ただし、手足のけいれん・意識混濁・発熱を伴う場合は熱中症などの可能性もあるため、
早めの受診をおすすめします。
不調が続く方は、お気軽に内科へご相談ください
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息苦しさ・動悸・不安感が頻繁にある
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夜に息が詰まって起きてしまう
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不安で外出が怖い・息を意識しすぎてしまう
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健康診断では異常がないのに体調がつらい
こうした方には、過換気を含む自律神経のトラブルや心因性要因が隠れていることがあります。
静岡市で不調にお悩みの方は、まず内科で体の状態を丁寧に見させていただきます。
🩺このブログの監修医師
静岡ひかり医院 内科担当医:荻野 修平(おぎの しゅうへい)
「病気ではないけどつらい」という不調に対して、身体面と心理面の両方からのアプローチを大切にしています。
一人で抱え込まず、お気軽にご相談ください。
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