PM2.5注意報が急増!黄砂だけじゃない"見えない敵"に要警戒
最近、空気がかすんで見える日が多くありませんか?
「今日は黄砂がひどいらしい」
「PM2.5って最近また聞くけど、どう違うの?」
この時期は、花粉や黄砂だけでなく、PM2.5による大気汚染も重なり、呼吸器や全身の健康に影響を与える日が増えてきています。
特に、ぜんそくやアレルギー体質の方は注意が必要です。
PM2.5とは?黄砂と何が違うの?
PM2.5とは、直径2.5マイクロメートル以下の非常に小さな粒子状物質のこと。
黄砂や排気ガス、工場の煙などがもとになり、大気中に浮かんでいます。
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黄砂は目に見えるレベルで飛来することもある自然の砂ぼこり
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PM2.5は目に見えないレベルの微粒子で、肺の奥まで入り込むのが特徴
花粉や黄砂は「のどがイガイガする」「目がかゆい」といった症状を引き起こしますが、PM2.5はもっと深刻な影響を体に与える可能性もあります。
PM2.5による健康への影響とは?
PM2.5は、吸い込んでしまうと以下のような症状やリスクを引き起こします。
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喉や気管支の炎症(咳・痰・息苦しさ)
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アレルギー症状(鼻炎・結膜炎)
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肺や心臓への負担(特に高齢者・持病のある方)
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小児ぜんそくの悪化、感染症への抵抗力低下
体調が悪くても原因がよく分からない場合、PM2.5の影響だったということもあります。
こんな日は特に注意!PM2.5が多い日の過ごし方
天気予報などで「PM2.5注意報」が出ている日は、以下のような対策が有効です。
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外出を控える(特に朝・夕の通勤時間帯)
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窓を開けっぱなしにしない
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空気清浄機を使用し、室内の空気を整える
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不織布マスクの着用(布やウレタンは防ぎにくい)
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外出後はうがい・洗顔・鼻うがいで汚れを落とす
とくにお子さんや高齢のご家族がいるご家庭では、しっかりとした対応を心がけましょう。
食事でもサポートできる?PM2.5に負けない体づくり
PM2.5などの有害物質から体を守るためには、日々の食生活も大切です。
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抗酸化作用のある栄養素(ビタミンC・E、βカロテンなど)
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免疫を整えるたんぱく質とミネラル(肉・魚・卵・海藻)
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炎症を抑える食材(青魚、ブロッコリー、緑茶など)
体の中から整えることで、外からの刺激にも強くなれます。
静岡ひかり医院でできること
当院では、PM2.5や花粉による不調が疑われる方に対し、
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呼吸器症状や目・鼻の不快感の診察
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喘息や気管支炎、アレルギー疾患の診断と治療
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必要に応じて内服薬や吸入薬の処方
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生活環境の見直しやセルフケアのアドバイス
症状が軽くても「気になるな」と思ったときに、早めの相談が安心につながります。
受診の目安
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咳や息苦しさが長引いている
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鼻水・目のかゆみなどアレルギー症状が続く
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PM2.5や花粉が多い日に体調が悪くなる
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喘息・アレルギー持ちの方で調子が不安定
些細な変化でも構いません。まずはお気軽にご相談ください。
まとめ|目に見えないものこそ、早めの対応を
PM2.5は、花粉や黄砂とちがい、目に見えない「静かなリスク」です。
なんとなく調子が悪い…そんなときこそ、空気の影響を疑ってみることが大切です。
担当医紹介
この記事は、静岡ひかり医院 内科担当医
荻野 修平(おぎの しゅうへい) 医師が監修しています。
総合内科・予防医療・栄養指導を専門とし、
咳やアレルギー症状、季節ごとの体調管理にも力を入れています。
患者さん一人ひとりの生活や環境をふまえ、無理のない診療を心がけています。
静岡ひかり医院では、こうした体調不良に対しても総合的に診察・対応しています。
内科はオンライン診療にも対応しており、初診の方もLINEからご予約いただけます。
「まずは相談だけでも…」という方も、お気軽にご連絡ください。