【健診異常のホントの話】尿たんぱくが出た…腎臓からのサインかも?早めの対応が大切です
健診で「尿たんぱく陽性」と言われたら
健康診断の結果に「尿たんぱく+」と書かれていたけど、自覚症状もないし、特に何もしていない――
そんな方も多いのではないでしょうか。
でも実は、尿たんぱくの異常は、腎臓からの初期のSOSかもしれません。
放置してしまうと、慢性腎臓病(CKD)や腎不全につながるリスクもあるため、早めの対応が大切です。
尿たんぱくって、何がわかるの?
本来、腎臓は“体に必要なもの”を残し、“不要なもの”を尿と一緒に排出するフィルターのような役割をしています。
そこにたんぱく質が出ているということは、腎臓のフィルターに負担がかかっているサインです。
判定 | 意味 |
---|---|
(-) | 異常なし |
(±) | 軽度の異常(再検査を) |
(+)以上 | 異常あり(要受診・原因精査) |
症状がないうちに進行することも…
尿たんぱくが出ているからといって、すぐに腎臓病というわけではありません。
ただし、以下のような方は特に注意が必要です
-
高血圧や糖尿病の治療中
-
肥満・塩分過多など生活習慣に不安がある
-
家族に腎臓病の方がいる
-
運動後でないのに尿たんぱくが出ていた
慢性腎臓病(CKD)は“気づかないうちに悪化する”タイプの病気です。早めの検査と生活管理がとても重要です。
腎臓を守る生活習慣
-
塩分は1日6g未満を目安に(市販のお惣菜・ラーメン・加工食品に注意)
-
水分をこまめに摂り、尿で老廃物を出す習慣を
-
過度な運動・ダイエット・サプリの取りすぎも腎臓に負担
-
血圧や血糖値も腎機能に大きく影響します
静岡ひかり医院でできること
当院では、尿たんぱくや腎機能異常を指摘された方に対して:
-
尿検査・血液検査(クレアチニン、eGFRなど)での精査
-
原因に応じた生活習慣の見直しアドバイス
-
必要に応じて専門医(腎臓内科)への紹介
-
生活習慣病との関連を含めたトータルな対応
ご相談の目安
-
尿たんぱく(+)が複数回出ている
-
健診で腎機能の数値(eGFR)が低いと言われた
-
高血圧・糖尿病などの持病がある
-
原因がわからず不安がある
少しの異常が、将来の“透析予防”につながります。
まとめ|“症状が出ない”腎臓病だからこそ、早めの対応を
腎臓は、静かに機能が落ちていく臓器です。
「尿たんぱく+」という小さな異常も、見逃さずに向き合うことで、将来の大きな病気を防げます。
静岡ひかり医院では、腎臓だけでなく血圧・糖・脂質なども含めた総合的な生活習慣病管理をサポートしています。
健診結果をお持ちの方は、どうぞお気軽にご相談ください。
医師紹介
静岡ひかり医院 内科担当医師 荻野修平
生活習慣病や栄養相談、オンライン診療にも力を入れています。
「病院に行くほどではないけれど気になる…」という段階から、気軽にご相談いただけます。
日々の体調や生活習慣に関するちょっとした不安も、早めに対応することで大きな病気の予防につながります。
オンライン診療にも対応しておりますので、遠方の方もご自宅からご相談・ご予約いただけます。