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【2025年春、風邪が5類感染症に!生活への影響と正しい対策】

[2025.04.07]

風邪が“感染症法上の対象”に?気になる制度変更と私たちの暮らし

「え?風邪が感染症扱いになるの?」
2025年4月より、“いわゆる風邪症状”が感染症法に基づく「5類感染症」に追加されるという発表があり、話題となっています。
これまではインフルエンザや新型コロナが対象でしたが、今後は「風邪」も行政の報告対象に加わることで、私たちの生活にも一定の影響が出てくると考えられます。

今回は、この変更の背景や日常生活への影響、そして正しい対策についてわかりやすく解説します。

 

「風邪」が5類感染症に分類されるとは?

感染症法では、感染症を1〜5類に分類し、感染力や重症度、社会的影響に応じて対応策を決めています。

これまで「風邪」は法的な感染症に該当せず、一般的なウイルス感染症の総称として扱われてきました。
しかし、以下の理由で新たに分類対象となりました:

  • 感染症の早期把握と流行傾向の可視化

  • 高齢者や免疫力の低下している人への健康リスクの明確化

  • 風邪とされていた症状の中に、実は重篤な感染症が含まれるケースがある

なお、5類感染症とは、届出義務があるが、強い行動制限は伴わないレベルの感染症分類です。
(例:インフルエンザ、百日せき、RSウイルスなど)

 

風邪症状で受診・報告が必要になるの?

今後、以下のような運用が想定されています。

  • 医療機関が「風邪」と診断した場合でも、症例の一部を保健所へ報告する形に

  • 特に集団生活(学校・介護施設など)での発生があれば、クラスター対策の対象

  • 強制的な隔離措置などは原則なし

  • 感染動向の集計と地域単位での注意喚起が活用される予定

一般の方が特別な対応を求められることはありませんが、風邪=放っておけばいいという認識は変わっていく可能性があります。

 

今後の生活にどんな影響が出る?

【1】咳や発熱がある場合の「配慮」が強化される
→ 職場や学校でのマスク着用・休養の判断がより明確に

【2】検査の積極的活用が進む可能性
→ インフルやコロナと同様に、迅速検査での診断が推奨される場面が増える

【3】予防対策の習慣化が続く
→ 手洗い・うがい・咳エチケットなどの基本対策が再認識される

 

自分と家族を守るための正しい風邪対策

風邪の多くはウイルス感染によるもので、特効薬はありません。
予防と初期対応がもっとも重要です。

【日常でできる予防法】

・外出後の手洗い・うがいを習慣化
・人混みではマスクを着用(特に咳やくしゃみがあるとき)
・十分な睡眠と栄養で免疫力を保つ
・部屋の湿度を50~60%に保つ(乾燥対策)
・体調不良時は無理をせず休む

 

こんな症状があるときは医療機関へ

・発熱が続く、もしくは急に高熱が出た
・せきが2週間以上続く
・のどの痛みがひどく、飲食がつらい
・倦怠感・息苦しさなど全身症状がある
・家族や周囲にも似た症状が広がっている

「風邪だから大丈夫」と思い込まず、必要に応じて早めにご相談ください。

 

“風邪かも”と感じたときは早めの受診を

2025年春から「風邪」が5類感染症に分類されたことで、
体調不良を正確に見極め、他人にうつさない配慮を持つことがより重要になります

当院では、風邪症状に対しても丁寧に診察を行い、必要であれば検査や紹介対応も可能です。

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