スマホ・PC作業が増える新年度!ブルーライト対策だけじゃダメ?
新年度に増えるデジタル疲れとは
新年度を迎えると、職場や学校の環境が変わり、PCやスマホを使う機会が増えることが多くなります。
長時間のデジタル作業は、目の疲れや視力低下だけでなく、肩こりや頭痛、睡眠の質の低下など、全身の健康にも影響を及ぼすことがあります。
デジタル疲れの主な原因
- ブルーライトの影響:脳を刺激し、睡眠の質を低下させる。
- ピント調節の負担増:目の筋肉が疲れ、かすみ目や眼精疲労が起こる。
- 瞬きの回数減少:目の乾燥が進み、ドライアイを悪化させる。
- 姿勢の崩れ:猫背や前傾姿勢が肩こりや頭痛を引き起こす。
このような影響を最小限に抑えるためには、単に「ブルーライトカット眼鏡を使う」だけではなく、総合的な対策が必要になります。
デジタル疲れを防ぐための具体的な対策
1. 目の乾燥を防ぐためのケアを徹底する
スマホやPCを長時間使用すると、まばたきの回数が減り、涙の分泌が減少します。これがドライアイの原因となり、目の違和感や疲労感を引き起こします。
- 加湿器を活用し、室内の湿度を50%以上に保つ
- 目薬をこまめに使用し、目の乾燥を防ぐ(防腐剤なしのものが望ましい)
- コンタクトレンズを使用する場合は、長時間の装着を避け、定期的にメガネと併用する
2. 目に良い栄養素を積極的に摂取する
目の健康を維持するためには、適切な栄養補給も重要です。
- ビタミンA(にんじん、ほうれん草、かぼちゃ):目の粘膜を保護し、ドライアイを防ぐ。
- DHA・EPA(青魚):視神経の働きをサポートし、目の疲労を軽減する。
- ルテイン(ケール、ブロッコリー、アーモンド):ブルーライトによるダメージを軽減し、眼精疲労を予防する。
バランスの良い食事を心がけることで、目の健康を内側からサポートできます。
3. 目の負担を減らす環境を整える
長時間のデジタル作業では、目の負担を軽減するための環境づくりが重要です。
- 画面の明るさを適切に調整する(明るすぎず、暗すぎない設定に)
- 画面との距離を40cm以上確保する(近すぎるとピント調節の負担が増す)
- ディスプレイは目線よりやや下に設定し、首や肩に負担をかけない
作業環境を見直すことで、目の疲れや姿勢の乱れを軽減できます。
4. 1時間ごとに目を休ませる習慣をつける
目を酷使し続けると、疲労が蓄積し、眼精疲労や頭痛を引き起こします。
- 「20-20-20ルール」を実践する(20分ごとに20秒間、20フィート(約6メートル)先を見る)
- 休憩時間にはホットタオルで目を温め、血流を促進する
- 長時間作業の合間に、軽いストレッチやウォーキングを取り入れる
短時間の休憩を挟むことで、目の疲労を回復しやすくなります。
5. こんな症状が続く場合は眼科へ相談を
以下のような症状が続く場合、眼精疲労や視力低下が進行している可能性があるため、早めの受診をおすすめします。
- 目のかすみやピントが合いにくい状態が続く
- 目の充血や痛みが長期間続いている
- 肩こりや頭痛がひどく、慢性的になっている
- 夕方になると視界がぼやける、見えづらくなる
特に、コンタクトレンズを使用している方や、1日6時間以上PC作業を行う方は、定期的な目のチェックが推奨されます。
デジタル環境の変化に対応し、目の健康を守る
新年度は環境が変わり、デジタル作業の時間が増える時期です。しかし、適切なケアを行うことで、目の負担を軽減し、快適に過ごすことが可能です。
ブルーライト対策だけでは不十分であり、目の乾燥予防、栄養摂取、作業環境の改善、適度な休憩を組み合わせることが重要です。
日常生活の中で、目の健康を守る習慣を意識し、新しい環境に適応しましょう。
目の不調が続く場合は、早めの受診をおすすめします。