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花粉症で目がかゆい…でもこすりすぎると危険?目を守る習慣

[2025.03.10]

 

花粉症シーズンに目のかゆみがひどくなる理由

春になると、スギやヒノキの花粉が飛散し、多くの人が目のかゆみや充血を感じます。これは、目の表面に花粉が付着し、免疫システムが過剰に反応することで炎症が起こるためです。

 

花粉が目に入ると、ヒスタミンという化学物質が分泌され、以下の症状が引き起こされます。

 

  • 目のかゆみ・ゴロゴロ感
  • 白目の充血・腫れ
  • 涙が止まらない
  • まぶたの腫れ・赤み

 

特に、コンタクトレンズを使用している人は花粉が付着しやすく、症状が悪化しやすいため注意が必要です。

 

目をこすりすぎると起こる4つのリスク

1. 角膜を傷つける(角膜びらん・角膜炎)

目を強くこすると、角膜(黒目の表面)が傷つき、痛み・視界のぼやけ・異物感が生じることがあります。
特にコンタクトレンズを使用している人は、角膜の傷が治りにくく、感染症リスクも高くなるため要注意。

 

2. 結膜下出血を引き起こす

結膜(白目部分)の血管が破れることで、白目が赤くなる「結膜下出血」が発生します。
一度起こると回復に1~2週間かかることがあり、見た目の違和感が強くなる場合も。

 

3. かゆみが悪化し、アレルギー症状が長引く

こするとヒスタミンがさらに分泌され、炎症が悪化。
目の周りの皮膚も赤くなり、腫れがひどくなることがあるため要注意。

 

4. 眼圧が上昇し、緑内障リスクが高まる可能性

目を強くこすると一時的に眼圧が上昇し、緑内障のリスクがある人は症状が悪化する可能性が指摘されています。

 

目を守るための5つの対策

1. 人工涙液で花粉を洗い流す

こする前に、防腐剤なしの人工涙液を使い、花粉を洗い流しましょう

目薬の使い方

  • 1日3~5回を目安に点眼
  • 点眼前に手を洗い、清潔な状態で使用

 

2. 目を冷やして炎症を抑える

かゆみが強い場合は、こするのではなく冷やしたタオルを目の上にのせることで、炎症を抑えられます。

 

目の冷却方法

  • 清潔なタオルを冷水で濡らし、5分ほど目を覆う
  • 保冷剤をタオルに包み、軽く当てる

 

3. 花粉をブロックするための予防策

 

外出時の対策

  • 花粉カットメガネを使用(花粉の侵入を50~60%カット)
  • マスクとメガネを併用し、目の保護を強化
  • 髪や衣服に花粉がつかないよう、ツルツル素材の服を選ぶ

帰宅後の対策

  • すぐに顔を洗い、目の周りの花粉を落とす
  • 洗濯物は室内干しで花粉の付着を防ぐ

 

4. コンタクトレンズの使用を見直す

コンタクトレンズは花粉が付着しやすく、症状を悪化させる原因になります。

花粉症シーズンのコンタクト対策

  • 可能であればメガネを使用する
  • 使い捨てワンデーコンタクトを使用し、毎日交換する
  • 花粉の付着を防ぐため、防腐剤なしの目薬をこまめに点眼

 

5. 目の粘膜を強化する栄養を摂取

食事からも目の健康をサポートすることができます。

  • ビタミンA(にんじん、かぼちゃ) → 角膜や粘膜を保護
  • オメガ3脂肪酸(青魚、亜麻仁油) → 炎症を抑制
  • 乳酸菌(ヨーグルト、納豆) → アレルギー症状を軽減

 

こんな症状が続く場合は眼科へ相談を

 

以下の症状が続く場合は、自己対策では改善が難しいため、早めの受診をおすすめします。

 

  • 目のかゆみがひどく、日常生活に支障をきたす
  • 充血が治まらず、痛みを伴う
  • 目やにが増え、視界がかすむ
  • コンタクトをつけると違和感が強い
  •  

花粉症が悪化すると「アレルギー性結膜炎」や「角膜炎」になることもあるため、症状が長引く場合は早めに眼科を受診しましょう。

まとめ:花粉症の目のかゆみを防ぐポイント

  • 目をこするのは厳禁!こまめな洗浄と冷却で対応
  • 人工涙液で花粉を洗い流し、炎症を抑える
  • 花粉カットメガネやマスクを活用し、目の保護を徹底する
  • コンタクトの使用を見直し、できるだけ目に負担をかけない
  • 栄養管理を意識し、体の内側から目の粘膜を守る

 

花粉症シーズンは適切なケアを行い、目を守る習慣を身につけましょう。

 

症状が気になる方は、お気軽に当院までご相談ください。

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