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内科医が解説!花粉症予防について

[2025.01.31]

今からはじめる!内科医が教える花粉症予防

花粉のシーズンが近づいてきました。毎年つらい花粉症の症状、「何とか予防できないかな」と思っている方も多いのではないでしょうか?実は、花粉症対策は花粉が飛び始めてからでは遅いのです。今回は、内科医の立場から、効果的な予防法とその開始タイミングについてご紹介します。

 

なぜ今から予防が大切なの?

花粉症の症状は、体内で花粉に対する抗体ができることで引き起こされます。花粉が飛散し始めてから対策を始めると、すでに体内では反応が起きており、症状を抑えるのが難しくなってしまいます。

特に近年は、気候変動の影響で花粉の飛散時期が早まる傾向にあります。例年より1~2週間早く花粉が飛び始めることもあり、油断はできません。

予防のための3つのポイント

1. 予防投薬は2週間前から

花粉症の薬には、体内での抗体の反応を抑える効果があります。薬の種類によっては直ぐには効果がでないものもあります。事前にかかりつけ医に相談しましょう。

2. 生活環境の整備を忘れずに
  • 空気清浄機の設置
  • 加湿器での適度な湿度管理
  • 布団やカーテンの定期的な洗濯
  • 掃除機がけは毎日実施
3. 体調管理で免疫力アップ
  • 十分な睡眠時間の確保
  • バランスの良い食事
  • 適度な運動習慣
  • ストレス管理

こんな方は要注意!

以下に当てはまる方は、特に早めの対策をお勧めします:

  • 昨年、症状が重かった
  • 喘息やアトピー性皮膚炎がある
  • 引っ越しや転勤で環境が変わった
  • 妊娠中または妊娠予定がある
  • 受験や重要な予定を控えている

明日からできる対策チェックリスト

□ かかりつけ医に予防投薬について相談
□ 室内の花粉対策グッズの準備
□ マスク・眼鏡の準備
□ 衣類や寝具の洗濯
□ 生活リズムの見直し

受診のタイミング

花粉症の症状は人によって異なります。以下の症状がある方は、早めの受診をお勧めします:

  • 例年より症状が重い
  • 市販薬が効かない
  • 眠れないほどのつらさがある
  • 喘息の症状がある

次回は「あなたに合った花粉症薬の選び方」について詳しくご紹介する予定です。花粉症のシーズンを快適に過ごすため、ぜひ早めの対策を心がけてください。

※本記事の内容は一般的な情報提供を目的としています。実際の治療については、必ず医師にご相談ください。

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