流行性角結膜炎
流行性角結膜炎とは?“はやり目”と言われる感染性の結膜炎
「目が真っ赤になって、かゆみや痛みがある」
「家族にもうつってしまった」「仕事や学校に行っていいのかわからない」――
このような症状がある場合は、「流行性角結膜炎」の可能性があります。
一般に“はやり目”とも呼ばれるこの病気は、アデノウイルスというウイルスによって起こる非常に感染力の強い結膜炎です。
流行性角結膜炎の原因と感染経路
流行性角結膜炎は、アデノウイルスが目の粘膜に感染することで発症します。
感染経路の多くは以下のような“接触感染”です。
- ウイルスが付着した手で目をこする
- 家族間や職場内でのタオルや洗面所の共有
- ドアノブや手すりを介した間接接触
- プールでの接触(プール熱と呼ばれることも)
非常に感染力が強く、発症者の目やに、涙などから簡単に広がります。
主な症状
- 白目の充血(強い赤み)
- まぶたの腫れ、目やに(黄色〜白)
- ごろごろする異物感
- 涙が止まらない
- 光がまぶしい
- 片目から始まり、数日後に両目へ広がる
重症化すると黒目(角膜)にも炎症が広がり、視力低下の原因になることもあるため注意が必要です。
当院での診療体制
静岡ひかり医院では、感染対策を徹底しながら、流行性角結膜炎の診療に対応しています。
- 診察時は専用スペースや隔離対応を考慮
- 他の患者様との接触を最小限にする配慮
- 学校・職場への提出用の診断書対応も可能
- 必要に応じて細菌性・アレルギー性との鑑別診断も実施
感染症の疑いがある場合は、受診前にお電話やLINEでご相談いただくとスムーズです。
治療について
流行性角結膜炎はウイルス性のため、特効薬はありません。
しかし、以下のような対症療法で症状の緩和を図ります。
- 炎症を抑える点眼薬(抗炎症薬・抗生物質)
- 冷たいタオルでの冷却や安静
- 重症化予防のための定期的な再診(角膜障害のチェック)
発症後10日〜2週間ほどで自然に治癒することが多いですが、人にうつさない配慮と、合併症の予防のため医師の診察は重要です。
登校・出勤について
学校保健安全法では、「流行性角結膜炎は出席停止扱い」とされています。
大人でも、感染拡大を防ぐために数日間の休職が望ましいケースがあります。
職場や学校向けの証明書も、当院で発行対応可能です。
こんな方は一度ご相談ください
- 急に目が赤くなり、目やにや涙が増えた
- 家族にも同じ症状が広がっている
- まぶたの腫れや目の痛みが強い
- 片目から両目に広がってきた
- 「うつる目」と言われて不安になっている方
まとめ
流行性角結膜炎は、感染力が強く注意が必要な疾患ですが、正しく対応すれば重症化や二次感染を防ぐことができます。
静岡市で目の赤みや痛み、感染が疑われる結膜炎にお悩みの方は、静岡ひかり医院までお気軽にご相談ください。