【花粉症じゃなかった?目のかゆみ・ゴロゴロは“黄砂アレルギー”かも】
目薬が効かない?それ、“黄砂”のせいかもしれません
「目薬を使っているのに、かゆみが治まらない…」
「目がゴロゴロして痛い…でも鼻は何ともない」
「今年の目の症状、いつもと少し違う気がする…」
そんなあなたの目の不調、実は黄砂が原因かもしれません。
春先は、スギやヒノキ花粉とともに、中国大陸から飛来する黄砂やPM2.5が目のトラブルを引き起こすことがあります。
しかも、花粉症の症状とよく似ているため、見逃されがちです。
黄砂が目に与える影響とは?
黄砂は非常に細かい粒子で、大気中に浮遊している間に有害物質や化学物質を吸着する性質があります。
この黄砂が目の表面に付着すると、以下のような不快な症状を引き起こします。
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目のかゆみ・ゴロゴロ感
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白目の充血・まぶたの腫れ
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異物感・しみるような刺激
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涙が止まらない・まぶしさが強くなる
黄砂によるアレルギーや刺激性結膜炎は、物理的な刺激が中心であるため、市販の花粉症用目薬では症状が治まらないケースも多く見られます。
花粉症と黄砂の違いを見分けるポイント
黄砂による目の症状は、花粉症と似ている一方で、次のような違いがあります。
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かゆみが中心で、鼻水やくしゃみも出る場合は花粉症の可能性が高いです。
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目の中にゴロゴロした異物感が強い、しみるような刺激があるのに鼻症状がない場合は、黄砂の影響が疑われます。
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黄砂では、目が「痛い」「重い」「しみる」と表現されることが多く、物理的な刺激に対する反応が中心です。
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花粉症は長期的なかゆみや目の充血が強く出ますが、黄砂は飛来量の多い日に症状が一気に強まるのが特徴です。
つまり、目薬が効かず、鼻に異常がないのに目だけがつらいときは、黄砂を疑ってみましょう。
2025年春の黄砂対策 ― 目を守るためにできること
1. メガネ・サングラスで物理的にブロック
屋外に出るときは、メガネやサングラスを着用して、目に直接黄砂が入らないようにしましょう。
花粉症用の密閉型ゴーグルも効果的です。
2. 帰宅後の洗顔・洗眼を忘れずに
顔やまつげに付着した黄砂をしっかり落とすことが大切です。
目の中は、防腐剤の入っていない人工涙液などでやさしく洗い流しましょう。
3. 室内環境を清潔に保つ
空気清浄機の使用、窓の開閉の工夫、床・カーテンのこまめな掃除など、黄砂の侵入を防ぐ工夫も大切です。
洗濯物の外干しは控えるのが無難です。
こんな症状が続いたら眼科へご相談ください
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数日以上目のかゆみ・ゴロゴロ感が続く
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市販の目薬を使ってもよくならない
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白目の充血やまぶしさが強くなってきた
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視界がかすむ、目が開けづらい
黄砂による目の炎症やアレルギー症状は、放置すると角膜炎などに発展する可能性もあります。
早めの受診で、適切な処置を受けることが大切です。
目の不調が気になる方は、まずは診察を
当院では、黄砂や花粉によるアレルギー性結膜炎・刺激性結膜炎の診察・治療に対応しています。
必要かどうかは診察で判断し、適切な点眼治療や生活アドバイスをご提案いたします。
「花粉症だと思っていたけど、症状がいつもと違う…」
そんなときは、ぜひお気軽にご相談ください。
医師紹介
静岡ひかり医院 院長・眼科担当 池原正康
目の違和感や不調は、症状が軽いうちの受診がとても大切です。
「これって受診するべきかな?」と迷うときでも、お気軽にご相談ください。
当院では、目のトラブル全般に幅広く対応しています。
静岡市で眼科の受診をご検討の方は、下のボタンからLINEでご予約いただけます。