「何をしてもスッキリしない…」それ、“夏型うつ”の始まりかも?
だるい・眠れない・やる気が出ない…それ、ただの夏バテじゃないかもしれません
「体が重い」「疲れが取れない」「何をしてもスッキリしない」
こうした“なんとなく不調”を感じる方が、静岡市内でも増えています。
この時期、熱中症や夏バテに注目が集まる一方で、実は見逃されがちな症状があります。
それが、“夏型うつ(季節性うつ)”と呼ばれる、夏特有の精神的・身体的不調です。
「夏型うつ」とは?冬季とは異なる季節性うつ病
「季節性うつ」というと冬に落ち込みやすくなるイメージが強いですが、
実は夏に悪化するタイプも存在します。
夏型うつは、正式には「季節性感情障害(SAD)」の夏季発症型と呼ばれ、以下のような特徴があります:
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不眠・入眠困難
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食欲低下・体重減少
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イライラ・焦燥感・神経過敏
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疲労感・やる気の低下・集中力の低下
いわゆる「夏バテ」と似た症状が多いため、見過ごされやすいのが厄介な点です。
なぜ現代は“夏型うつ”が増えているのか?
ここ数年、夏型うつの発症が増えている背景には、現代の生活スタイルの影響もあります。
▶ 過剰な冷房環境
屋内外の寒暖差が大きく、自律神経のバランスが乱れやすい。
▶ 情報過多・SNS疲れ
「みんな楽しそう」「自分は動けていない」と比較しやすく、無意識の自己否定が積み重なる。
▶ 睡眠の質の低下
熱帯夜で眠りが浅くなり、脳の回復力が落ちる。
▶ 季節感の喪失
24時間明るい部屋・スマホブルーライトなどで、体内時計が乱れやすい。
つまり、現代の夏は心身ともに「休まりにくい」季節になっているのです。
夏型うつの初期サインに気づくチェックポイント
以下のような状態が1〜2週間続いている場合は、注意が必要です。
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朝から「何もしたくない」と感じる
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食事をしても満足感がない
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眠りが浅く、夜中に目が覚める
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気分が晴れず、人と会いたくない
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週末も休んだ気がしない
これらは、体ではなく“心と脳の疲れ”が根本にある状態かもしれません。
どう対処すればいい?セルフケアと受診の目安
● 自分に“休む許可”を出すことから
まず、毎日の中で以下のような時間を意識して取りましょう:
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朝はカーテンを開けて自然光を浴びる
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カフェインを控えめにして眠りの質を上げる
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SNSやニュースから距離をとる“情報断食”を意識する
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冷たい飲食のとりすぎに注意し、内臓を温める
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ストレッチや散歩など、ゆるい運動で体をリセット
● 医療機関でのご相談も大切に
「ただの夏バテと思っていたら、数週間気分が落ち込んでいた」
というケースも珍しくありません。
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気分の落ち込みが2週間以上続く
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食事や睡眠に明らかな変化がある
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仕事や生活に支障を感じている
こうした場合は、まず内科で体調をチェックし、必要に応じてメンタルケアを紹介することも可能です。
🩺このブログの監修医師
静岡ひかり医院 内科担当医:荻野 修平(おぎの しゅうへい)
「不調の原因がわからない」という方の診療を多数行っており、
季節の変化による体調や気分の揺らぎに向き合った医療を大切にしています。
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