春の頭痛が増える理由とは?気圧・湿気・自律神経の整え方
はじめに
「最近、頭痛が増えた気がする…」
「天気が悪くなると、なんとなく頭が重たい」
そんな症状を訴える方が、春から初夏にかけて特に増えてきます。
この時期特有の「頭痛」は、気圧や湿気、自律神経の乱れが関係している可能性があります。
今回は、春に増える頭痛の原因と、体調を整えるための対策についてお伝えします。
春に頭痛が増える3つの理由
春の頭痛は、「片頭痛」や「緊張型頭痛」などが悪化するケースが多く見られます。
なかでも次の3つが引き金となりやすい要因です。
ひとつは「気圧の変化」。春から梅雨前にかけては、前線や低気圧の影響で気圧が不安定になりやすくなります。
急な気圧の低下により、血管が拡張しやすくなり、それが頭痛の原因になるのです。
ふたつ目は「湿気や気温差」。寒暖差が大きく、湿度も高くなり始めるこの時期は、自律神経のバランスが乱れやすくなります。
これが頭の重さやダルさ、倦怠感として出やすくなります。
三つ目は「生活リズムの乱れ」。4月からの新生活や連休の疲れが出始める時期でもあり、睡眠不足やストレスの影響が蓄積されることで、慢性的な頭痛につながることもあります。
頭痛を悪化させないための生活習慣
頭痛の予防や悪化を防ぐためには、日々の生活を整えることが大切です。
まずは「決まった時間に起きて寝る」「朝起きたら日光を浴びる」といった、体内リズムを意識した生活を。
これにより、自律神経が安定しやすくなります。
また、スマホやパソコンの使いすぎで目や肩がこると、それがきっかけで緊張型頭痛が引き起こされることもあります。
適度な休憩と、首や肩をやさしく温める習慣も有効です。
室内の湿度を保ち、冷えすぎない環境づくりも体の緊張をやわらげる一助になります。
頭痛ケアに役立つ栄養素
頭痛の軽減や予防には、次のような栄養素も効果的とされています。
・マグネシウム(血管の緊張を和らげる):ナッツ類、玄米、豆腐
・ビタミンB2(脳のエネルギー代謝を助ける):レバー、卵、納豆
・鉄分(貧血予防にも重要):ひじき、赤身肉、ほうれん草
・水分(脱水で頭痛が悪化することもあるためこまめに補給)
暴飲暴食やカフェイン・アルコールの過剰摂取は、逆に悪化の原因になることもあるため注意が必要です。
静岡ひかり医院でできること
当院では、頭痛や自律神経の乱れによる不調に対して、以下のような対応を行っています。
● 片頭痛や緊張型頭痛の診断と治療
● 自律神経の状態に応じた生活アドバイス
● 必要に応じた内服薬や漢方の処方
● 血圧測定や睡眠の状態に関するカウンセリング
また、気軽に相談したいという方には、オンライン診療のご利用もおすすめです。
初診の方もLINEからご予約いただけます。
まとめ|“春の頭痛”を放置せず、整えていきましょう
「なんとなく頭が重い」「最近よく頭痛がする」というのは、体が出しているサインかもしれません。
この時期特有の不調をしっかり理解し、生活習慣や栄養、医療の力を借りて整えていくことが大切です。
静岡ひかり医院では、こうした“季節の変わり目”に起こる体調不良にも丁寧に対応しています。
気になる症状がある方は、どうぞお気軽にご相談ください。
【担当医紹介】
この記事は、静岡ひかり医院 内科担当医
荻野 修平(おぎの しゅうへい)医師が監修しています。
総合内科・予防医療・栄養指導を専門とし、季節性の体調不良や自律神経の乱れにも丁寧に対応しています。
患者様一人ひとりの生活背景に寄り添ったアドバイスを心がけています。