寝るだけで病気は防げる?内科医が教える睡眠と生活習慣病の深い関係
寝るだけで病気は防げる?内科医が教える睡眠と生活習慣病の深い関係
執筆・監修:荻野 修平(医師)
専門分野:予防医学、栄養学、内科全般
静岡ひかり医院から地域の皆様へ
「疲れているのに眠れない」「寝ても疲れがとれない」。 多くの方が抱える睡眠の悩みは、単なる体調不良にとどまりません。実は、睡眠の質は、高血圧や糖尿病などの生活習慣病と密接に関わっていることが、最新の研究で明らかになっています。
今回は、予防医学を専門とする内科医の視点から、睡眠があなたの健康にどう影響するのか、そして質の良い睡眠を手に入れるための具体的な方法を解説します。
睡眠不足が引き起こす3つのリスク
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ホルモンバランスの乱れ:
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睡眠不足が続くと、食欲を増進させるホルモン「グレリン」が増え、食欲を抑えるホルモン「レプチン」が減ります。これにより、過食につながり、肥満のリスクを高めます。
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自律神経の乱れ:
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睡眠は、心身を休ませる唯一の時間です。睡眠不足が続くと、自律神経のバランスが崩れ、血圧や心拍数が不安定になります。これが高血圧や心臓病のリスクを高める一因となります。
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インスリンの働きを低下させる:
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睡眠不足は、血糖値を下げるホルモン「インスリン」の働きを妨げることがわかっています。これにより、血糖値が正常にコントロールできなくなり、糖尿病のリスクが高まります。
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内科医が実践!睡眠の質を高める3つの習慣
質の良い睡眠は、お金も時間もかけずにできる最高の健康法です。
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就寝前の「食」を見直す:
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ポイント: 寝る直前の食事は、消化活動で胃腸が活発になり、睡眠の質を下げます。夕食は就寝の2〜3時間前までに済ませるのが理想です。
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▶睡眠と食生活の関係はこちら: 「その夏の不調は自律神経の乱れ?内科医が教えるストレスと食事の関係」
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寝室の環境を整える:
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ポイント: 部屋の温度や湿度を適切に保ちましょう。特に、熱帯夜が多い静岡では、エアコンを上手に活用することが重要です。
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▶夏の体温調節についてはこちらも参考に: 「まだ間に合う!静岡の夏を乗り切る内科医直伝:隠れ脱水の見分け方と正しい水分補給」
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規則正しい生活リズムを保つ:
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ポイント: 毎日決まった時間に起床・就寝することで、体内時計が整い、自然な眠気が訪れやすくなります。休日の寝だめは、かえってリズムを乱す原因となるため注意しましょう。
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静岡ひかり医院からのメッセージ
たかが睡眠、されど睡眠。日々の小さな睡眠不足が、将来の大きな病気に繋がる可能性があります。睡眠に不安を感じている方は、自己判断せずにご相談ください。
当院では、内科医が患者様一人ひとりに合わせた予防医学の観点からのアドバイスを行います。あなたの睡眠を見直すことが、健康な未来への第一歩となります。
静岡ひかり医院について
静岡ひかり医院は、静岡市に根ざした地域のかかりつけ医です。内科全般の診療に加え、特に生活習慣病の予防と管理に力を入れています。当院は眼科も併設しており、内科と眼科が密に連携することで、全身の健康状態と目の健康が密接に関わる疾患の早期発見と適切な治療をスムーズに行うことができます。
健康に関するお悩みや、気になる症状がございましたら、お気軽にご相談ください。
【当院の基本情報】
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クリニック名: 静岡ひかり医院
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所在地: 〒422-8021 静岡市駿河区小鹿429-1
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電話番号: 054-288-6969
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受付時間:
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眼科: 月~金 8:30~11:30 / 13:30~16:30、土曜 8:30~11:30 / 13:30~16:30
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内科: 平日午前診療 8:30〜11:30、午後診療は完全予約制の面談のみ
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休診日: 日曜・祝日
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アクセス: JR東静岡駅より車で約7分、またはバス「小鹿公民館前」下車から徒歩約2分
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Webサイト: [静岡ひかり医院 公式サイトへ]
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当院の診療方針や設備、医師紹介など、さらに詳しい情報はこちらのWebサイトをご覧ください。
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監修:静岡ひかり医院 荻野 修平(医師)
【参考資料】
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厚生労働省「健康づくりのための健康ガイド2023」: https://www.mhlw.go.jp/content/001305530.pdf
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PubMed Central (PMC) 「睡眠と心血管代謝疾患」: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5605599/
【免責事項】 このブログ記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の症状の診断や治療を代替するものではありません。ご自身の体調に不安がある場合は、必ず医療機関を受診し、医師の指示に従ってください。