【健診異常のホントの話】尿酸値が高い…それって痛風予備軍?まだ発作がない人こそ要注意
健診で「尿酸値が高い」と言われたら
健診の結果に「尿酸値:7.5mg/dL」と書かれていたけど、痛風の症状もないし、まだ様子見で大丈夫…そう思っていませんか?
実は、尿酸値の異常は、発作が起きる前から静かにリスクが蓄積しています。
今は痛みがなくても、体の中では“結晶”が関節や腎臓に沈着し始めているかもしれません。
尿酸値ってどれくらいからが「高い」?
尿酸値(mg/dL) | 状態 | 対応の目安 |
---|---|---|
7.0未満 | 正常 | 基本的に問題なし |
7.0〜8.0 | 境界〜高値 | 生活改善を推奨 |
8.0以上 | 高尿酸血症 | 原則として治療対象 |
特に「8.0以上」は明確なリスクライン。
何も症状がなくても、尿酸値が8.0を超えていれば放置しないほうが安心です。
放っておくとどうなる?痛風だけじゃないリスク
-
足の親指が腫れて激痛(=痛風発作)
-
関節の変形や機能低下
-
尿路結石(腎臓や膀胱に“石”ができる)
-
腎機能の悪化(慢性腎臓病へ進行)
痛風の一歩手前の段階で、すでに腎臓はダメージを受け始めている可能性もあります。
尿酸値を下げる生活習慣
生活の中で見直せるポイントは意外と多くあります。
食事
-
プリン体の多い食品(レバー・ビール・魚卵など)は控えめに
-
水分をこまめに摂って尿から排出を促す
-
果糖(ジュース・甘いお菓子)も尿酸値を上げやすいため注意
運動・習慣
-
急な激しい運動は逆効果、軽い有酸素運動を継続的に
-
アルコールは特にビール・日本酒に注意
-
ストレス・睡眠不足も尿酸に影響するため、規則正しい生活を
静岡ひかり医院でできること
当院では、尿酸値が高い方に対して、
-
血液検査での再確認(腎機能や尿検査も含めて)
-
食事・運動指導
-
必要に応じて薬物療法や専門医への紹介も対応
-
痛風発作の予防と長期的な腎機能管理
“痛みが出てから”ではなく、“出る前に”相談することが大切です。
受診の目安
-
尿酸値が7.0以上で、再検査や指導を受けていない
-
数年前から尿酸値が上がってきている
-
肥満・飲酒・運動不足の習慣がある
-
家族に痛風や腎臓病の方がいる
→ 1つでも当てはまる方は、一度ご相談ください。
まとめ|痛風になる前に、体はすでにサインを出している
「まだ発作がないから平気」と思っていると、ある日突然、歩けないほどの激痛に襲われることも。
それだけでなく、腎臓や血管にもダメージが進んでしまっているケースが少なくありません。
静岡ひかり医院では、尿酸値の異常を放置せず、生活習慣の見直しや体全体のケアまで対応しています。
気になる方は、検査結果をお持ちいただき、気軽にご相談ください。
医師紹介
静岡ひかり医院 内科担当医師 荻野修平
生活習慣病や栄養相談、オンライン診療にも力を入れています。
「病院に行くほどではないけれど気になる…」という段階から、気軽にご相談いただけます。
日々の体調や生活習慣に関するちょっとした不安も、早めに対応することで大きな病気の予防につながります。オンライン診療にも対応しておりますので、遠方の方もご自宅からご相談・ご予約いただけます。