そのだるさは栄養不足?内科医が教える夏の疲労回復レシピと栄養のポイント
そのだるさは栄養不足?内科医が教える夏の疲労回復レシピと栄養のポイント
執筆・監修:荻野 修平(医師) 専門分野:予防医学、栄養学、内科全般
静岡ひかり医院から地域の皆様へ
夏の疲労、なかなか抜けないだるさ。それは単なる夏バテではないかもしれません。実は、日々の食事の偏りによる栄養不足が原因で、体のだるさが慢性化しているケースが多く見られます。
今回は、予防医学と栄養学を専門とする内科医の視点から、夏の疲労を根本から解消するための栄養のポイントと、手軽に試せる疲労回復レシピを、エビデンスに基づき解説します。
夏に疲れが溜まりやすい3つの理由
なぜ夏は疲れやすいのでしょうか?主な原因は以下の3つです。
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発汗による水分・ミネラル不足: 大量の汗をかくことで、水分だけでなく、体調を整える重要なミネラル(ナトリウム、カリウム、マグネシウムなど)も失われます。
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食欲不振による栄養バランスの乱れ: 暑さでさっぱりしたものばかり食べがちになり、タンパク質やビタミンが不足し、体の修復機能が低下します。
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睡眠の質の低下: 熱帯夜や寝苦しさから睡眠が浅くなり、疲労回復が不十分になります。
これらの原因は、水分不足と密接に関わっています。
▶夏の疲労と水分補給の関係については、こちらの記事もご覧ください: 「まだ間に合う!静岡の夏を乗り切る内科医直伝:隠れ脱水の見分け方と正しい水分補給」
また、水分補給の方法については、「スポーツドリンクと経口補水液、どちらが効果的?内科医が解説」の記事でも詳しく解説しています。
栄養学から学ぶ!疲労回復に効く3つの栄養素
体のだるさを解消するためには、特定の栄養素を意識して摂取することが重要です。
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ビタミンB群: エネルギーを生み出すのに不可欠な栄養素です。特にビタミンB1は、糖質をエネルギーに変える働きがあり、豚肉、うなぎ、大豆製品に多く含まれます。
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タンパク質: 筋肉や臓器、ホルモンの材料となり、体の修復に欠かせません。肉、魚、卵、大豆製品をバランス良く摂りましょう。
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クエン酸: 疲労物質である乳酸の分解を促進する働きがあります。柑橘類、梅干し、お酢などに多く含まれます。
内科医がおすすめ!夏の疲労回復レシピ
忙しい方でも簡単に作れる、栄養満点のレシピを2つご紹介します。
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豚肉と夏野菜のさっぱりポン酢炒め
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ポイント: 豚肉(ビタミンB群)とピーマン・ナス(ビタミンC・カリウム)を組み合わせ、クエン酸を含むポン酢で味付けすることで、効率的に疲労回復を促します。
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アボカドと豆腐の冷奴
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ポイント: 豆腐(タンパク質)とアボカド(良質な脂質・ビタミンE・カリウム)を組み合わせることで、火を使わずに手軽に栄養補給ができます。
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静岡ひかり医院からのアドバイス
「健康は食事から、病気になる前に治す」という予防医学の観点から、日々の食生活は非常に大切です。もし、慢性的なだるさや体調不良でお悩みでしたら、自己判断せず、一度専門家にご相談ください。
静岡ひかり医院では、あなたの体の状態やライフスタイルに合わせた栄養学の視点からのアドバイスも行っております。健康に関するお悩みや、気になる症状がございましたら、いつでもお気軽にご相談ください。
静岡ひかり医院について
静岡ひかり医院は、静岡市に根ざした地域のかかりつけ医です。内科全般の診療に加え、特に生活習慣病の予防と管理に力を入れています。当院は眼科も併設しており、内科と眼科が密に連携することで、糖尿病や高血圧など、全身の健康状態と目の健康が密接に関わる疾患の早期発見と適切な治療をスムーズに行うことができます。
院長は長年の臨床経験を持つ総合内科医として、急性疾患から慢性疾患まで幅広く対応しております。地域の皆様が安心して受診できるよう、丁寧な説明と患者様一人ひとりに合わせた医療を提供することを心がけています。
健康に関するお悩みや、気になる症状がございましたら、お気軽にご相談ください。
【当院の基本情報】
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クリニック名: 静岡ひかり医院
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所在地: 〒422-8021 静岡市駿河区小鹿429-1
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電話番号: 054-288-6969
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受付時間:
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眼科: 月~金 8:30~11:30 / 13:30~16:30、土曜 8:30~11:30 / 13:30~16:30
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内科: 平日午前診療 8:30〜11:30、午後診療は完全予約制の面談のみ
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休診日: 日曜・祝日
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アクセス: JR東静岡駅より車で約7分、またはバス「小鹿公民館前」下車から徒歩約2分
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Webサイト: [静岡ひかり医院 公式サイトへ]
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当院の診療方針や設備、医師紹介など、さらに詳しい情報はこちらのWebサイトをご覧ください。
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監修:静岡ひかり医院 荻野修平
【参考資料】
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PubMed「疲労感と身体活動、食事および睡眠の関連性:システマティックレビュー」: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37092147/
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国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所「疲労・倦怠感と食事」: https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/detail871.html
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厚生労働省「「健康日本21(第二次)」の推進に関する検討会」: https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10601000-Daijinkanboukouseikagakuka-Kouseikagakuka-0000078174.pdf
【免責事項】 このブログ記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の症状の診断や治療を代替するものではありません。ご自身の体調に不安がある場合は、必ず医療機関を受診し、医師の指示に従ってください。