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疲れが取れないのは気のせいじゃない。内科医が教える『秋バテ』の正体と自律神経の整え方

[2025.09.29]

執筆・監修:荻野 修平(医師)

専門分野:予防医学、栄養学、内科全般

 

 

「秋バテ」、その正体は自律神経の乱れ

「なんだか体がだるい」「朝起きるのがつらい」「集中力が続かない」 季節の変わり目、特に夏の疲れが残るこの時期に、このような不調を感じていませんか? それは、単なる疲れではなく、「秋バテ」かもしれません。 その根本的な原因は、急激な気温の変化に対応しきれない、自律神経の乱れにあると内科医は考えます。

今回は、予防医学と栄養学を専門とする内科医の視点から、「秋バテ」が起こるメカニズムと、自律神経を整えるための具体的な生活習慣について解説します。

 

内科医が語る!自律神経の乱れが引き起こす不調

自律神経は、活動を司る「交感神経」と、リラックスを司る「副交感神経」から成り、この二つのバランスが崩れると様々な不調が現れます。

 

1.急な気温差が体に与える影響:

    • 秋は、日中と朝晩の気温差が激しい季節です。体は常に体温を一定に保とうとするため、この気温差に対応するためにエネルギーを消費し、自律神経が過剰に働きます。これにより、体が疲れやすくなります。

 

2.睡眠の質の低下:

    • 自律神経が乱れると、夜になっても交感神経が優位な状態が続き、寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなったりします。十分な睡眠が取れないと、疲労回復が進まず、だるさや倦怠感が続きます。

 

3.腸内環境の悪化:

    • 自律神経は、腸の働きにも深く関わっています。ストレスや不規則な生活で自律神経が乱れると、便秘や下痢など、お腹の不調を引き起こすことがあります。

 

内科医が教える!秋バテを改善する3つの習慣

秋バテを予防・改善するためには、自律神経を意識した生活習慣が大切です。

1.ゆっくり湯船に浸かる:

    • ポイント: 38~40度くらいのぬるめのお湯にゆっくり浸かることで、副交感神経が優位になり、リラックスできます。これにより、質の良い睡眠にもつながります。

 

2.規則正しい食事と栄養補給:

    • ポイント: 決まった時間に食事を摂ることで、体のリズムが整います。また、ビタミンB群やアミノ酸が豊富な食材(肉、魚、卵、大豆製品など)をバランス良く摂り、疲労回復をサポートしましょう。

 

3.軽めの運動を習慣にする:

    • ポイント: ウォーキングや軽いストレッチは、血行を促進し、自律神経を整える効果があります。無理のない範囲で、毎日少しずつ取り入れましょう。

 

静岡ひかり医院からのメッセージ

「たかが疲れ」と放置せず、体の声に耳を傾けることが、健やかな毎日を送るための第一歩です。 もし、長引くだるさや体の不調でお悩みでしたら、自己判断せずにご相談ください。

 

 

静岡ひかり医院について

静岡ひかり医院は、内科と眼科を併設しており、内科医が生活習慣病の予防と管理を、眼科専門医が目の健康をサポートします。

 

【参考資料】


【免責事項】 このブログ記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の症状の診断や治療を代替するものではありません。ご自身の体調に不安がある場合は、必ず医療機関を受診し、医師の指示に従ってください。

 

 

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