2025年秋、インフルエンザとコロナ同時流行の兆候は?内科医が教える最新感染対策と予防接種情報
執筆・監修:荻野 修平(医師)
専門分野:予防医学、栄養学、内科全般
2025年秋、感染症の動向は?
例年、インフルエンザは冬に流行のピークを迎えます。しかし、2025年秋は、例年よりインフルエンザの流行開始が早まっているという報告が全国的に見られます。南半球でも大規模な流行が確認されており、日本への波及が懸念されています。
また、新型コロナウイルス(以下、コロナ)は、2025年9月現在、NB.1.8.1系統(通称:ニンバス)が主流株となっており、依然として感染が拡大傾向にあります。
両方のウイルスが流行した場合、発熱や咳などの症状で見分けるのは難しく、医療現場でも大きな負担となります。当ブログでは、読者の不安を解消するための最新の感染対策と、予防接種の重要性について詳しく解説します。
インフルエンザとコロナの予防接種の重要性
インフルエンザとコロナ、どちらもウイルス性の感染症であることに変わりはありません。重症化を防ぐため、以下の2つの対策が非常に重要です。
1. インフルエンザワクチンで重症化を防ぐ
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発症を予防する: 予防接種は、インフルエンザの発症を完全に防ぐものではありませんが、抗体を持つことでウイルスが体内に入った際の増殖を抑え、発症する確率を減らす効果があります。
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重症化を防ぐ: もしインフルエンザにかかったとしても、抗体があることで免疫システムが迅速に反応し、肺炎などの重い合併症や入院のリスクを大幅に減らすことができます。特に、高齢者や持病をお持ちの方、乳幼児は重症化リスクが高いため、積極的な接種が推奨されます。
2. コロナワクチンで冬の流行に備える
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2025年秋のワクチン: 日本感染症学会など複数の専門学会は、冬の流行に備え、2025年10月から始まる新型コロナワクチンの定期接種を強く推奨しています。
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最新株への対応: 2025年秋からのワクチンは、流行株であるNB.1.8.1系統に対応しており、重症化や死亡リスクを抑える効果が期待できます。
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同時接種: インフルエンザワクチンとコロナワクチンは、同時接種も可能です。医師と相談し、計画的な接種を検討しましょう。
内科医が教える!日々の感染症予防対策
予防接種に加えて、日々の生活習慣も感染症予防には欠かせません。
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こまめな手洗いと消毒: ウイルスは手についた状態で口や鼻から侵入します。外出先から帰宅後や食事前には、石鹸を使って丁寧に手を洗いましょう。
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十分な休養と睡眠: 免疫細胞の活性を保つためには、十分な睡眠とバランスの取れた食事が重要です。
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適度な保湿と換気: 空気が乾燥すると、喉や鼻の粘膜のバリア機能が低下します。加湿器などを使って湿度を適切に保ち、定期的に換気を行いましょう。
静岡ひかり医院からのメッセージ
インフルエンザとコロナ、両方の流行シーズンに備え、早めの対策を心がけることが、ご自身やご家族、そして地域全体の健康を守ることに繋がります。
当院では、内科医が患者様の不安に寄り添い、適切なアドバイスを行います。気になる症状や、予防接種についてのご相談は、お気軽にお問い合わせください。
静岡ひかり医院について
静岡ひかり医院は、内科と眼科を併設しており、内科医が生活習慣病の予防と管理を、眼科専門医が目の健康をサポートします。
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【参考資料】
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厚生労働省「インフルエンザQ&A」:https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html
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国立感染症研究所「インフルエンザQ&A」:https://id-info.jihs.go.jp/diseases/a/influenza/100/about-flu.html
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日本感染症学会「2025年度の新型コロナワクチン定期接種に関する見解」:https://www.kansensho.or.jp/uploads/files/news/gakkai/gakkai_covid19_250902_gaiyou.pdf
【免責事項】 このブログ記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の症状の診断や治療を代替するものではありません。ご自身の体調に不安がある場合は、必ず医療機関を受診し、医師の指示に従ってください。